2021年F1第18戦メキシコGP、第19戦ブラジルGP、第20戦カタールGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点などについて解説する。今回は、レッドブル・レーシングがメルセデスのウイングを違法と考える根拠について考察する。
────────────────────────────────
レッドブル・レーシングからリヤウイングの違法性を声高に非難されているメルセデスは、ブラジルに続いてカタールでも圧倒的な強さを見せた。その要因は、何だったのだろう。
ここ数戦、レッドブルはメルセデスの最高速が異常に速すぎると問題視してきた。最初はエンジンが常識はずれにパワフルだと主張し、その後はリヤウイングの合法性に疑いの目を向けた。