■打倒メルセデスの筆頭候補? フェラーリ×ライコネンはどこが速いのか

 テスト総合結果ワン・ツーにもはしゃがないフェラーリ。個人的には、大きな変化がチームとマラネロの本社内に起きていると予想する。セルジオ・マルキオンネ会長以下、首脳陣は“音なしの構え”だ。

 ドライバーふたりの走りにはワン・ツーの結果以上のインパクトをうけた。ライコネンのマークした1分18秒634の内訳は、ストレートスピードが16年より伸びておらず、セクター1は22秒779(16年ポールのハミルトンは22秒370)というもの。では、どこでタイムを稼いだのか?

 ニューマシン、SF70Hの過去作との歴然たる違いを感じるポイントをいくつか確認できた。スムーズにクリッピングポイントにつけ、ステアリング修正がまったくなく、高速コーナー、ターン3の旋回中にステアリングのスイッチを操作する余裕(!)も。セクター2のタイムは29秒402、16年ポールのハミルトンに対し、マイナス1.377秒上回る。セクター3は26秒401。同じく、16年ハミルトン比でマイナス2.335秒だ。

 驚愕のポイントは、低速シケインで余分なステアリング操作がなく、スイスイッと一発でコーナーをクリアしていく挙動だ。燃料搭載量にかかわらず、メルセデスより修正の少ないオン・ザ・レール。フェラーリの新車には衝撃を受けた。

 ひとつ気になるのは、テスト6日目に起こったライコネンの3コーナーでのスピンだ。そこまでテストで彼が攻めるのは珍しい。前述したように、このセクター1では2と3ほどタイムアップしていない。

クラッシュを喫したものの、好調のライコネン
クラッシュを喫したものの、好調のライコネン

 ドライビングミスか、マシントラブルだったのかは不明だが、3コーナーをもっと攻められればさらに速さを引き出せるだろう。

 ベッテルは「まだタイムを気にするときじゃない、テストプログラムに集中していくだけだ」とコメント。この言葉に余裕を感じる。彼のセクターベストをつなぐと1分18秒781になり、ライコネンとは0.147秒差。ベッテルとライコネンのペアは、メルセデス勢やレッドブル勢より長く、ライバル意識も希薄な、まさに最高の“チームプレイヤー関係”。フェラーリの強みはそこだ。

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