■苦しいスタートを切った3年目のマクラーレン・ホンダに望みはあるか?

 参戦2年目のハース、新生3年目のマクラーレン・ホンダ、参戦25年目のザウバーがテストタイムのボトム3。16年は最下位タイムだったハースが8位にアップ、ザウバーは最下位に。マクラーレン・ホンダは16年の8位から9位にダウンした。

 ハースの走行距離は昨年より1000Km以上多い、全体で6番目となる3328Km。ザウバーは4番手の3668Km。タイムこそ低調だが、ザウバーは開幕序盤に荒れがちなレースを生き残り完走、そして入賞を狙う。その方針故に“16年フェラーリPU”を選択したのだから。

 ここまで低迷している3年目のマクラーレン・ホンダ。こうなってしまったのはリーダーシップの瓦解が響いているのではないだろうか。

 ロン・デニス体制が一掃され、新組織構築に追われてしまい、17年のプロジェクトに支障をきたしたか……。ホンダPUは栃木県『HRD Sakura』研究所では問題がないのに、実走するやいなや、次々に不具合が出たのは解せないこと。

合同テスト最終日もトラブルが続いたマクラーレン・ホンダMCL32
合同テスト最終日もトラブルが続いたマクラーレン・ホンダMCL32

 なによりも信頼性優先主義のホンダF1長谷川祐介総責任者だけに、新設計のPU開発にもそれを徹底したはず。しかし、こうなったからには現実を受け入れ、一歩下がっても信頼性を再確認したスペックを開幕序盤に投入し、同時に、攻めたチューニングのアップデートをどこかのGPに的を絞り開発を進めるのが良いだろう。

 1歩下がっても2歩進むには、マクラーレン側と足並みをそろえてターゲットを設定したうえで開発のタイムテーブルを明確にフェルナンド・アロンソとバンドーンに提示し、ドライバーからの信頼を取り戻すことが必要だ。

苦境に立たされているホンダ。長谷川総責任者にもプレッシャーがかかる
苦境に立たされているホンダ。長谷川総責任者にもプレッシャーがかかる

 チーム体制も、マシンの名称も、カラーリングも、何もかもが変わったマクラーレンなのだから、もう名門意識は捨て、謙虚に谷底から崖を登る気構えを望みたい。故・本田宗一郎さん生誕111年のシーズン、いまこそ『ホンダ・スピリット』を――。

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