同じく、ミシュランタイヤを装着したフォード・フィエスタR5 Mk2のフルモーも早々に暫定首位浮上を果たすと、最後までミシュランタイヤ装着のフランス人対決を演じ、終盤まで25秒のリードを維持してフィニッシュ。開幕戦『ローマ・デ・キャピタル』では大クラッシュでラリーを終えていたフルモーが、その雪辱を果たすとともに、総合に加えてERC1ジュニアでの勝利も手にした。

 一方、3位に入ったピレリタイヤを装着するヒュンダイ、アレスの背後で4位に続いたのは、同じくピレリを履くポロGTIのソルベルグとなり、ERC1ジュニアのタイトルを争ったグレゴール・ミュンスター(ヒュンダイi20 R5)が初日にパンクで後退した展開もあり、見事2020年のERC1ジュニアチャンピオンを獲得。来季に向け10万ユーロ(約1250万円)の助成金とERC2戦への優先出場資格のプライズが授与された。

「ジュニアタイトルに加えて、ルカヤナクに続く年間総合2位でシーズンを終えられたことも、簡単じゃなかった選手権を考えればスゴいことだね」と喜びを語ったソルベルグ。

「僕らはターマックの経験を積みたかったし、ERCはそのチャンスを充分に与えてくれた。すべてのラリーで厳しい競争が続いた後に、こうしてジュニアタイトルを獲得できたなんて驚きだよ。まだ19歳でこれまでのターマック経験を考えれば、素晴らしいことだと思う。2021年に向けて獲得した賞金の使い道を考えなくてはいけないね!」

 そして第4戦のウイナー、アンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRally2 Evo)の背後、総合7位でフィニッシュしたルカヤナクが2年ぶり、自身2度目のERCチャンピオンを確定させている。

「世界中が困難に見舞われた今季は本当に厳しいシーズンだった。この週末はうまくいかなかったが、ここまでの自分のドライビングや信頼性の増したラリー運びには満足している。この成功はシトロエン、トタル、ピレリ、そしてチームのサポートなしには得られなかったものだ」と、周囲への感謝を語った“ロシアン・ロケット”。

「シトロエンにとっても、これは(現行ラリー2規定での)初のERCタイトルになるし、ピレリにとっても欧州選手権制覇の実績は重要だ。このような時期に献身的なサポートをしてくれたすべての人々に感謝したい」

 来季2021年のERCはコスト削減を目的として2週連続開催を含む全8戦のカレンダーを予定しており、12月16日のFIAワールド・モータースポーツ・カウンシル(WMSC)での最終承認を受ける見通しに。また今季のように新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の影響でキャンセルが出た場合に備え、3戦の代替ラウンドがノミネートされており、開幕は3月のポルトガルが予定されている。

第4戦ラリー・ハンガリー勝者アンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRally2 Evo)は、初日の出遅れが響き6位フィニッシュ
第3戦のクラッシュを乗り越え、オリバー・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)が本格参戦初年度でクラスタイトルを得た
エイドリアン・フルモー(フォード・フィエスタR5 Mk2)のERC初優勝により、今季は4社のマニュファクチャラーがERCで勝利を挙げる結果となった
総合ルカヤナク、ERC1ソルベルグに並び、ERC2はティボー・エルディJr.(ミツビシ・ランサー・エボリューションX)が、ERC3はケン・トーン(フォード・フィエスタRally4)が制している

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