クラス3番手にはイオタの38号車オレカが続き、山下健太を起用しているハイクラス・レーシングの33号車オレカが4番手となっている。セッション序盤に1分28秒332という驚速タイムをマークしたニック・デ・フリース擁するレーシング・チーム・ネーデルランドは、後半を担当したオーナードライバーのタイムが伸びずクラス7番手に終わった。
3メーカー計6台で争われるLM-GTE Proクラスは、ポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSRを駆るマイケル・クリステンセンがコカ・コーラコーナーの出口でクラッシュを喫した傍ら、僚友の91号車ポルシェ911 RSR(ジャンマリア・ブルーニ/リヒャルト・リエツ組)が残り1分となった段階で3番手から順位を上げてポールポジションを獲得。ポールタイムは1分37秒356だった。
91号車ポルシェに交わされる直前までクラストップにつけていたAFコルセの51号車フェラーリ488 GTE Evoは、首位と0.041秒差の2番手に。3番手にはアストンマーティン・レーシングの95号車アストンマーティン・バンテージAMRが入り、3メーカーがトップ3を分け合う形となっている。
日本人ドライバー3名が参戦しているLM-GTE Amクラスではチーム・プロジェクト1の57号車ポルシェ911 RSR(ベン・キーティング/フェリペ・フラガ/イェルーン・ブリークモレン組)が1分38秒733という平均タイムでクラスポールを奪取。今戦を前に公式マスコットを発表したTFスポーツの90号車アストンマーティン・バンテージAMRがこれに0.088秒差で続き2番手。3番手にはアストンマーティン・レーシングの98号車アストンマーティン・バンテージが続いた。
この他、日本勢は昨年のポールシッターである星野敏も乗り込んだデンプシー・プロトン・レーシングの88号車ポルシェ911 RSRがクラス6番手。石川資章が率い、今季からケイ・コッツォリーノも加わっているMRレーシングの70号車フェラーリ488 GTE Evoはクラス10番手となった。
予選を終えた2019年のWECは明日6日(日)11時に6時間の決勝レースがスタートする。現時点の気象予報では、一部の予報で夕方から降雨となっていることから、前戦シルバーストンや2018年のWEC富士と同様にタイヤ選択が勝負を決める可能性もありそうだ。