■予選レポート
2025年4月20日 Rd.4モビリティリゾートもてぎ
天候:晴れ 気温:20℃ 出走台数:22台
前日に行われた第2大会モビリティリゾートもてぎ第3戦の予選では、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGがワン・ツー・でフロントロウを独占した。
一夜明けて日曜日の朝は曇り空で昨日に比べて気温路温ともに低く、土曜日とはまた違った展開が予測された。
第1予選A組の太田選手は確認のためにチェックランを行う。ここでタイヤのウォームアップラップが2周回必要と判断したチームは、セッション残7分で太田選手をコースに送り出す。太田選手は第3第4セクターでベストタイムを記録し首位で第2予選に進む。
B組牧野選手も、太田選手同様ウォームアップランを2周回走行し、第2セクターでベストタイムを記録、岩佐選手を0.023秒上回り、太田選手とともにトップ通過で第2予選へ。
続く第2予選、牧野選手は開始と同時にコースへ、太田選手は少し間をおいて後方でコースへ、2周のウォームアップラップの後アタックを開始した。
牧野選手はグリップ不足を訴えながらも1分31秒台のタイムを記録するが3番手。太田選手はセクターごとにベストタイムに肉薄するも届かず2番手。2戦連続のフロントロウ独占とはならなかったが、ともに好位置から午後の決勝をスタートする。
#5 牧野任祐選手
予選3番手(第1予選B組1番手、第2予選3番手)
「第1予選の結果を見て第2予選に向けてわずかにセットアップを修正しました。リヤのグリップ感を充分に感じられず、ベストなアタックとはなりませんでしたが、それでも3番手という好位置からのスタートです。レースフォーマットも昨日と違うので、チームの総合力で2連勝をつかみ取りたいですね」
#6 太田格之進選手
予選2番手(第1予選A組1番手、第2予選2番手)
「昨シーズンも昨日も含めて、もてぎで良いフィーリングを維持できているので、自信を持って臨みました。第1予選をトップ通過できましたし、第2予選もミスなくアタックできましたが、山下選手のタイムにはとても届きませんでしたね」
「今日のレースフォーマットに対しての戦略など、牧野選手とも良くミーティングをして、2日連続ワン・ツー・フィニッシュ出来たら最高ですね」
■決勝レポート
2025年4月20日 Rd.4モビリティリゾートもてぎ
天候:晴れ 気温:26℃ 出走台数:22台
観客数:19日(土)1万2000人 20日(日)1万4000人 合計2万6000人
2レース制で開催される第2大会2日目Rd4モビリティリゾートもてぎ決勝。日曜日のシリーズ第4戦は37周(最大75分)、タイヤ交換ピットストップウインドウ規定のないレースフォーマットで開催される。
2番グリッドスタートの太田選手は素晴らしい加速でポールスタートの山下選手に並びかけるが攻略ならず2番手で、牧野選手はポジションキープの3番手。このスタート直後、1コーナーでは接触によるコースアウト車両が発生し、昨日に続いてオープニングラップからセーフティカー(以下SC)導入となった。
ここで太田選手はオープニングラップでピットイン。メカニックのミスない作業で山下選手の前でコースに戻ることに成功し、タイヤ交換グループの首位となる。ステイアウトした牧野選手は、5周目終了時点でSCがピットインすると、タイヤ交換グループとのタイムマージンを稼ぐべくファステストラップを更新しながらのアタックモードで周回する。
1分35秒台のタイムを維持しながら走る牧野選手だったが、20周目が近づくとタイムが36秒台に落ちてしまう。後ろを走る岩佐選手と、タイヤ交換組首位の太田選手とのタイム差を考え、チームは23周目に牧野選手をピットに呼びタイヤ交換を済ませる。
牧野選手はまだタイヤが冷えた状態のピットアウト周、3台にオーバーテイクを許したが、タイヤが温まるとすぐにそれらを抜き返し、トップ太田、2番手牧野そして3番手に岩佐選手のオーダーでレースは終盤へ。
2番手牧野選手は太田選手を捉えるべく力走するが、岩佐選手もタイムアップ。太田選手は首位を守り、牧野選手も岩佐選手を抑え、第3戦に続いてワン・ツー・フィニッシュを決めた。
#5 牧野任祐選手 2位
「太田選手がSC下のオープニングラップでピットに入る選択をしたので、自分としてはステイアウトする戦略をとりました。レース前にさまざまなシミュレーションを検討したのですが、これである意味迷いがなくなったので、やるべきことに集中して走りました」
「僕自身は昨日からの2連勝とはなりませんでしたが、チームとして最高の結果と思います。昨年初優勝した次戦オートポリスでも最高レースをしたいです」
#6 太田格之進選手 優勝
「昨日に続いてチームワン・ツー・フィニッシュ、しかも今日は僕が優勝と、最高に嬉しいです」
「ステイアウト組とのマージンもマネジメントし、完璧な仕事ができました。チームの強さをこの後のシーズンでも維持し、チームメイトとバチバチにチャンピオン争いがしたいですね」