アロンソは12位でQ1を通過、トラフィックでアタックを決めきれなかったエステバン・オコンは14位、ザウバーのエリクソンが15位でQ1突破を果たした。バンドーンは3度目のコースインでようやくタイムアタックを行なうことができたものの、18番手に留まりQ1敗退となった。ストロールは10分が経過したところでようやくコースインするが、ペースが伸び悩み19位に終わった。
予選Q2では1回目からほぼ全車がウルトラソフトでアタックを開始。ボッタスがハミルトンに0.036秒差のトップタイムを記録する。ハミルトンは中古のウルトラソフトでアタックとのテレビ画面表示もあったが、これはタイヤ識別用バーコードのエラーによるもので、実際は新品のウルトラソフトを履いていた。これにフェラーリ勢、レッドブル勢の順で続き、中団ではマッサが最上位につける。
アロンソはエリクソンに0.3秒差で14位のタイムを記録するが「最終コーナーでまたエンジンに同じ問題が起きた、パワーを失った」と言いながらピットに戻ってくる。
残り5分でトップ5台を除く全車が2回目のアタックに向かい、7位マッサ、8位ロマン・グロージャン、9位ダニール・クビアト、10位カルロス・サインツJr.となりQ3に進出。ターン13でマッサにブロックされたペレスはタイムが伸ばせず11位、ヒュルケンベルグはリヤのグリップを失い12位でQ2敗退。アロンソは「これ以上は絶対無理だよ」という渾身の走りでオコンとエリクソンを上回って13位に入ってみせた。
予選Q3の開始直後から雨粒が落ちてくるが、路面コンディションに影響を及ぼすほどではなかった。ボッタス、ベッテルが0.002秒差の接戦を演じたが、ハミルトンが0.3秒も上回るタイムでトップへ。ライコネンはターン3~4や最終セクションでミスがあり0.939秒差の4位に留まった。ここで地元の大声援を受けるリカルドがターン14でリヤのグリップを失い、スピンオフしてタイヤバリアにクラッシュ。右リヤを壊してノータイムのまま予選Q3を終えることとなってしまった。