☆4 セバスチャン・ベッテル
 人工島なのでサーキット全域に常に強風が吹きつける。木々は揺れ、埃が舞い、ごみが飛び、小動物や鳥も現れる。初日からスピン多発、そのコンディションでもフェラーリはしなやかな動きを示し、FP3で1-2独占。予選Q1をスーパーソフトで行ったのは自信の表れだろうが、個人的にこれはどうかなあと……。ウルトラでの感触を把握し続けることで、Q3ラストアタックに活路を見いだせたと思うから。2位0.330秒差はあまりに巨大すぎた。気負い過ぎ1コーナーからリズムが乱れた彼、ハミルトンに65回目のPPを許してしまう。序盤から難しいレースに追い込まれても4位リカバーはベッテルらしい粘りだ。

2017年F1第7戦カナダGP セバスチャン・ベッテル
2017年F1第7戦カナダGP セバスチャン・ベッテル

☆4 フェルナンド・アロンソ
 インディ500からは明らかに朗らかな笑顔を見せるようになった(作り笑いはF1の時だけ?)。予選12位にも満足げ、その気分よく分かる。露呈した速度差は軽4輪とスーパーカーか、ストレートでとっさに脇によけるマクラーレンは見るに耐えない。リタイア後になんと客席に乱入、ありえないファンサービスはアメリカン・タッチそのものだ。今アロンソが信じられるのはマシンでもPUでもチームでもない、ファンしかない。

F1カナダGP フェルナンド・アロンソ
F1カナダGP フェルナンド・アロンソ

☆6 ルイス・ハミルトン
 セナとそっくりなPPの決め方だ。相手に0.004秒差まで肉薄されると、自己限界ゾーンをさらに追及、0.330秒差に突き放した。「ラスト5ミニッツ」のセナを彷彿とさせるものがあった(94年サンマリノGP)。勝ち方も完璧な“グランドスラム”、無線OAされなかったが64周目最速ラップはフルパワーモードを志願したからだろう。自己最多6勝に☆☆☆☆☆☆を。

F1カナダGPでグランドスラムを飾ったルイス・ハミルトン
F1カナダGPでグランドスラムを飾ったルイス・ハミルトン

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