大きなマージンを持ったまま36周目にピットインを済ませて最終スティントへ。ボッタスにとっての脅威はまだステイアウトして前に出たハミルトンだけだったが、すでに伝えられていたとおりハミルトンももう1回のピットインは避けられない状況だった。

 それでもハミルトンの勝利に対する執念を知るボッタスは、彼が1ストップ作戦に賭けるギャンブルに出るのではないかと危惧しているようだった。

ボッタス:レース状況は?

メルセデス:ハミルトンは10秒前方、これからピットインしなければならない

ボッタス:彼は本当にピットインする?

メルセデス:あぁ、間違いない

 ハミルトンは42周目にピットインする。

ハミルトン:彼らに対するオフセット(タイヤエイジの差)は?

メルセデス:ベッテルに9周、ボッタスに4周だ

ハミルトン:ベッテルは僕のウインドウからどのくらい離れている?

メルセデス:4秒だ。プッシュしろ

ハミルトン:タイヤはもうタレてしまっているよ

メルセデス:OK、BOX

 ハミルトンはベッテルの5秒後方に戻り、フレッシュなソフトタイヤで一気に背後に迫る。ハミルトン自身は残り11周で首位ボッタスを追いかけることまで想定していたが、ステイアウトしている間にギャップは広がり、優勝争いは断念せざるを得なかった。

メルセデス:残り11周、高速コーナー用のデフをリセットしろ。ベッテルは5秒前方。11周ユーズドのタイヤだ

ハミルトン:ボッタスまではどのくらい?

メルセデス:ボッタスは15秒前方だ

 それどころか目の前のベッテルをなかなか攻略できず、両者ともに持てるパワーを出し切って死闘を演じた。

フェラーリ:スパーク4、パフォーマンスを向上させる

ハミルトン:もっとパワーが必要だ!

 そしてボッタスがトップでチェッカードフラッグを受け、ハミルトンは3位のままフィニッシュ。それでも久々にメルセデスAMGの横綱相撲が展開され、6年連続となるコンストラクターズタイトル獲得が決まった。

2019年F1第17戦日本GPで優勝したバルテリ・ボッタス
2019年F1第17戦日本GPで優勝したバルテリ・ボッタス

メルセデス:イエス、バルテリ! やったぞ!

ボッタス:オーホホホホ! イエス!! みんなありがとう

メルセデス:キートス

ボッタス:コンストラクターズはどうだった?

メルセデス:最終順位は君、ベッテル、ハミルトン、(アレクサンダー)アルボン、ルクレール

トト・ウォルフ:バルテリ、トトだ。おめでとう。6年連続のコンストラクターズチャンピオンシップ獲得だ。みんなありがとう

ボッタス:みんなおめでとう。6連覇というのは本当に素晴らしい結果だ

ウォルフ:ありがとう、本当に素晴らしいチームだよ

 6連覇という偉業を達成したその原動力が、まさしく隅々まで体現された日本GPだったと言えるだろう。

2019年F1第17戦日本GP メルセデスがコンストラクターズタイトル6連覇を達成
2019年F1第17戦日本GP メルセデスがコンストラクターズタイトル6連覇を達成

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