■メルセデス-AMG・ペトロナスF1チーム
バルテリ・ボッタス 予選=2番手
予選は、最後のランまではうまくいっていた。Q2でのフィーリングをもとに、最後のランをミディアムタイヤで走ることにした。あとは燃料を計測ラップ1周分積むのか、3周分積むのかが問題だった。
どんなことにもプラスとマイナスがある、1周の場合、燃料の重量を軽くできるが、タイヤのウォームアップに苦労する可能性があった。でもQ2でうまくいったので、1周でいくことに決めた。
今週末はクリーンなラップを走るのが簡単ではなく、最後のラップはまずまずではあったが完璧ではなかった。このコースとこの路面にはそういうチャレンジがある。
今週末、プラクティスではずっとトップタイムを出してきただけに、ポールを逃したことは残念だ。でも明日2番グリッドから優勝を狙って戦うつもりだよ。
(予選後の会見で語り)最後のランで1周だけ走るというのは自分自身が決めたことだ。Q2では機能したやり方だった。でも、アタックラップ2周を走ったルイスの方がうまくいったようだ。
結局のところ(僕が選んだのは)間違った決断だったということになる。(最後のランでは)路面温度が少し下がり、タイヤの感触がQ2とは違っていた。ラップの終盤になって「あと1周あればよかったのに」と思ったよ。もちろん燃料が足りないから走れなかったけどね。僕自身が間違った判断をした。悔しいけれど、結局のところはルイスが最後にとてもいい仕事をしたということに尽きる。
(全プラクティスでトップに立ちながら予選で首位を逃したことについて)悔しいとしか言いようがない。フリープラクティスでトップに立ったって何にもならないからね。でもさっさと忘れてしまうしかない。これは単なる予選だ。決勝は明日なのだし、自分に速さがあることは分かっている。
■メルセデス-AMG・ペトロナスF1チーム
ルイス・ハミルトン 予選=1番手
今日の予選がどれだけ大変だったか、言葉では表現できないよ。マシンは強力だったが、必死に走らなければいいラップタイムを引き出すことはできない。しかもバルテリは今週末、とても速かった。だからタイムを縮めるために懸命に努力を重ねた。
チームは僕らとしっかりコミュニケーションを取って、最終的にどうするかの選択肢を与えてくれた。僕は彼(ボッタス)のタイムを破るチャンスを得るために、3周走るという選択をし、彼は1周走ることを選んだ。自分の選択によってチャンスが生まれるかもしれないと思っていたが、そのとおりうまくいき、最後のラップではどんどんよくなっていったんだ。
ここは手強いサーキットで、自分がどこに向かっているのか見えない場所もある。そういうところでは空しか見えないから、例えばブレーキングポイントの基準を決めることができないんだ。これまでに訪れたサーキットの中で最もチャレンジングな場所のひとつだよ。新しく舗装された路面によって、タイヤを最適の状態に入れ、どのタイヤもうまく機能させるということが難しいからなおさらだ。
今週末素晴らしい仕事をしてくれているチームに心から感謝する。そして、今日サーキットまで来てくれたファンの皆にも感謝の言葉を贈りたい。コースから彼らのフラッグが見えてとてもうれしかった。
