自身のスタートミスとブレーキングミスが引き金となり、スタート直後の多重クラッシュを巻き起こしてしまったボッタス。決して望んだかたちではないにせよ、ライバルであるレッドブルF1の2台に壊滅的なダメージを与え、ハミルトンをアシストする結果となった。

前代未聞、ハミルトンたった1台によるスタンディングスタート。今年のハンガリーGPの混乱ぶりを物語っている象徴的なシーンとなった。

絶好のスタートを切るも、自分では避けることができない事故に巻き込まれ連続入賞が途絶えてしまったマクラーレンF1ランド・ノリス。ボッタスからは謝罪を受けたものの、なんともやり切れない表情。

「半分失ったマシン」でなんとかポイント獲得までたどり着いたマックス・フェルスタッペン。2戦連続でスタート直後に優勝戦線から脱落し、ついにポイントリーダーからも陥落してしまった。最終年のホンダF1とともに悲願の初タイトル獲得に向け、仕切り直しの夏休みに突入する。

完全なもらい事故でマシンを大きく損傷したフェルスタッペンとリタイアを余儀なくされたセルジオ・ペレス。まともに戦うことすらできなかったレッドブル勢はドライバーズ、コンストラクラーズともメルセデスF1の逆転を許してしまった。

ハミルトンの前に立ちはだかったアロンソ、メルセデス陣営からはこんな姿に見えていたようだ。

フィニッシュ後、何度もタオルで顔の汗を拭っていたハミルトン。表彰台でも足元がふらつき、優勝したオコンにも気づかわれるほど明らかに体調が悪そうな様子だった。7度のワールドチャンピオンですら、すべてを出し尽くさなければならない過酷な環境であることを改めて思い知らされた。

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