「浮き沈みの激しい週末だった」とCOTAの週末を振り返るのは、BMW Mモータースポーツのボスであるアンドレアス・ルースだ。

「レースウイーク最初の練習セッションから、我々のBMW MハイブリッドV8は力強いパフォーマンスを見せていた。また、競争の激しいハイパーポールに初めて2台のクルマが出場できたことも素晴らしかった」

「レースのスタートは、我々のクルマが1ラップだけでなくレース中も安定して速いペースを維持し、(優勝した)フェラーリ499Pと戦うことができることを示したと思う」

「残念ながらレース終盤にミスがあったが、トップを目指すうえではあってはならないことだ。これは分析する必要がある」

「ポジティブな面では、クルマのパフォーマンスが良かったことと、クルマを開発に懸命に取り組んだことが報われたと言えるだろう。パフォーマンスは確実に一歩前進した。これを可能にしたチーム全員のハードワークに感謝したい」

 チーム代表のヴァンサン・ボッセも「もちろん、最終的な結果には満足していないが、非常にポジティブに受け取れることもある」とルースに同調したうえで、次のように続けた。

「レースの前半でフェラーリ勢についていくことができたのは我々だけだった」

「これからは最後までミスなく走る方法を学ばなければならない。しかし、いまは前に向き2週間後に富士で開催される次のレースに集中していこう」

 20号車のドライバーであるラストは、9月13~15日に静岡県小山町の富士スピードウェイで開催される今季第7戦に向け、「富士でふたたびアタックし、ここでの戦いと同じように競争力を発揮できることを願っている」と抱負を語っている。

2台のBMW MハイブリッドV8がフェラーリに迫る速さを披露「確実に一歩前進した」/WEC第6戦オースティン決勝
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