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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.09.02 00:19
更新日: 2019.11.11 17:50

小林可夢偉組トヨタ7号車、にわか雨に翻弄された開幕戦でポール・トゥ・ウイン/WEC第1戦シルバーストン決勝

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ル・マン/WEC | 小林可夢偉組トヨタ7号車、にわか雨に翻弄された開幕戦でポール・トゥ・ウイン/WEC第1戦シルバーストン決勝

 スタートから2時間20分過ぎ、レースは振り出しに戻されるかたちで2度目のリスタートを迎えた。直後、可夢偉の7号車トヨタが3号車R13を交わしてトップに躍り出る。8号車トヨタを駆るハートレーもこれに続く。

 三度ワン・ツー態勢を築いたトヨタはその後、2度ポジションを入れ替え、レース開始から3時間前後のタイミングでピットイン。7号車は可夢偉からロペス、2番手の8号車は一貴にアンカーのバトンが託された。

 最後の1時間では、トップでマシンを受け継いだロペスがアグレッシブなシーンをみせることもあったものの、僚友におよそ2~6秒の差をつけて首位をキープしていく。そしてスタートから4時間後、一時は0.2秒まで差が詰まった8号車を抑え、最後まで順位を守ったアルゼンチンの英雄はトップでチェッカーを受け、7号車トヨタに“シーズン8”開幕ウイナーの座をもたらした。ブエミ、ハートレー、一貴とつないだ8号車トヨタはチームメイトと1.9秒差の2位となり、トヨタは開幕戦でワン・ツー・フィニッシュを飾っている。

 一時はラップリーダーにもなった3号車R13はワンラップダウンの3位でフィニッシュ。4位には雨中のピットストップで止まりきれず、給油タワーに突っ込むなどのアクシデントもあった1号車R13が入った。チームLNTのジネッタG60-LT-P1・AERは5号車がクラス5位/順位10位、6号車はクラス6位/総合28位でデビュー戦を終えた。

■山下健太の初陣はクラス7位。GTE Amでは石川資章のMRレーシングがポディウムフィニッシュ!

 LMP2クラスはレース終盤にトップに立った“ニューカマー”、クール・レーシングの42号車オレカ07・ギブソン(ニコラ・ラピエール/アントニン・ボルガ/アレクサンドレ・コニー組)がWECデビュー戦で初優勝を飾った。

 ファイナルラップでレーシングチーム・ネーデルランドの29号車オレカを交わしたシグナテック・アルピーヌ・エルフの36号車アルピーヌA470がクラス2位。ポールスタートから中盤までレースを支配した29号車は同3位となった。山下健太を起用したハイクラス・レーシングの33号車オレカはクラス7位だった。

 LM-GTE ProクラスはポルシェGTチームの新型ポルシェ911 RSR、91号車と92号車がデビュー戦でワン・ツー・フィニッシュを達成。3位には母国イギリスでのレースとなったアストンマーティン・レーシングの97号車アストンマーティン・バンテージAMRが入り、ポールシッターのAFコルセ、51号車フェラーリ488 GTE Evoがクラス4位というリザルトになっている。

 最多11台が争われたLM-GTE Amクラスでは石川資章、ケイ・コッツォリーノが乗り込むMRレーシングの70号車フェラーリ488 GTE Evoが土壇場で3位表彰台を獲得した。優勝はAFコルセの83号車フェラーリ488 GTE Evo(フランソワ・ペロード/エマニュエル・コラール/ニクラス・ニールセン組)。今季ラインアップを一新したアストンマーティン・レーシングの98号車バンテージAMRがホームレースで2位フィニッシュを飾った。

 WEC“シーズン8”の次戦第2戦は10月4~6日、富士スピードウェイで行われる富士6時間レースだ。

2019/20年WEC第1戦シルバーストン4時間レース GTEクラスのスタートシーン
2019/20年WEC第1戦シルバーストン4時間レース GTEクラスのスタートシーン
LMP2クラスでWECデビューウインを飾ったクール・レーシングの42号車オレカ07・ギブソン
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TOYOTA GAZOO Racingの8号車トヨタTS050ハイブリッド
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