グリッケンハウスは、007 LMH開発の次のステップは最終的なエアロ構成を完成させることであると説明した。
SCGはふたつの異なるパッケージを開発してきたが、LMHのルールではシーズンを通じてひとつのエアロキットを使用しなければならない。その2番目のシャーシは現在、エアロテストのためにザウバーの風洞に置かれている。
「これはSCGのプライベートテストであり、さまざまな構成を試して最終的にどのようなクルマになるのか、何が最速になるかを決定する。最重視するのはル・マンだが、他のWECトラックでのレースにも適しているものにしたい」とグリッケンハウス。
「問題は、純粋なル・マン専用車を作った場合、他のトラックではそれほど良い性能を出せないということだ。だから、私たちはそれを見極めようとしている」
「一度決定してしまうと、クルマの寿命に対する5年間のコミットメントがロックされる。だからこそ私たちは本当に、その決定を慎重に判断したいと思っているんだ」
同氏は「私の目標は、2023年にル・マンでフェラーリを倒すことであり、準備ができていないクルマでスパに現れることはない」と続ける。
「それに加えて、今日のベルギーにおけるCOVID-19の状況を見てほしい。それは素晴らしいものではない。自分自身やチームメイトをそんな目に遭わせたい人がいるだろうか」
グリッケンハウス・レーシングはアラゴンでの耐久テストに先立ち、約10日前にバレルンガでふたたび追加のテストを行う予定だ。ここでは、すでに発表されている7人のドライバー全員が参加し、クルーの最終決定が行われる可能性がある。
グリッケンハウスは「ポルティマオでは2台のマシンを走らせる準備ができているため、第2戦と続くモンツァ、そしてル・マンで2台の007 LMHを走らせることになるだろう」と語った。