■7号車トヨタGR010ハイブリッド
●小林可夢偉
「ル・マンの勝者としてここにいるというのは、最高の気分です。ここに至るまでに、何年も何年も、さまざまな経験を経てきましたし、その中には本当に辛いものもありました」
「ル・マンに勝つためには運が必要だと常々感じていましたが、今日も運が必要でした。最後は走り続けるために、特別な操作をしなくてはなりませんでした」
「終盤の7時間は、生き残るために死力を尽くして戦う必要があり、とても難しい作業でした。通常であればそこでレースは終わりでしたが、チームが本当によくやってくれて、正しい判断で導いてくれたおかげで、なんとか最後まで走りきることができました」
「チームメイト、車両担当やエンジニアはみんなこのレースウィーク、素晴らしい仕事を成し遂げてくれました。彼ら全員に感謝します。
●マイク・コンウェイ
「大変なレースだった。最後の6時間は、車両に問題があり、それが重大なトラブルに繋がりかねないことをよく分かっていた」
「しかし、チームが解決法を見出してくれたことで、最後まで走り続けることができた。ワン・ツー・フィニッシュは彼らの努力の結果だ。苦労しただけに、本当に格別な勝利だ」
「このル・マン24時間というレースは、決して容易ではない。首位を快走していても、いつ何が起こるか分からない。多くのスティントを走り抜き、ずっとハードワークをこなしてくれたチームメイトと、懸命な努力で支えてくれたドイツ・ケルンと日本の仲間のおかげでこの結果を勝ち取ることができ、本当に感謝している」
「これでようやく肩の荷が下りたので、勝利の味をじっくりと噛みしめたいと思う」
●ホセ・マリア・ロペス
「ここ数年、我々にとってのル・マンは本当に厳しい戦いが続いていたので、やっと勝つことができたことは夢のようで、信じられない」
「我々は何年もこの偉大なレースに挑んできたが、なかなか勝つことができなかった。それらの経験があればこそ、今日の勝利は本当に格別なものになった」
「マイクと可夢偉は私にとって兄弟のような存在だが、彼らはひとたびレースカーに乗れば、信じられないようなパフォーマンスを見せてくれる」
「もちろん我々をバックアップしてくれる日本とドイツ・ケルンの仲間が居てこその結果であり、我々は今日栄光を手にすることができたが、それは彼らなしでは成し遂げられなかった。本当にありがとう」
■8号車トヨタGR010ハイブリッド
●中嶋一貴
「まず、勝利を挙げた7号車のクルーとチームに最大の祝福を送ります。この勝利はチームの勝利であり、8号車もその一員として、とても嬉しいです」
「7号車は何年も運に見放されてきましたが、やっと勝利を手にしました。彼らはル・マンウイナーにふさわしいです」
「我々8号車にとっては、なかなか難しいレースになりましたが、トラブルを抱えながらもなんとか最後まで走りきることができました。対処法を見出してくれたエンジニアやメカニック、そしてチームメイトに感謝します。本当に素晴らしいレースでした」
●セバスチャン・ブエミ
「1周目のアクシデントがあっただけに、2位でフィニッシュできたことに満足している」
「もちろん、目指していたのは勝利だが、それでも今日はトヨタにとって素晴らしい一日になった。初めてのハイパーカーによるル・マン挑戦でワン・ツー・フィニッシュという、目指していた目標を達成することができた。7号車が勝利したというのもとても嬉しいことだ」
「いくつかの技術的な問題に見舞われたが、チームがうまく対処してくれた。余裕はまったくなく、すべてを完璧にこなす必要がありったが、チームの働きには脱帽だ」
「7号車の友人達は何度も悔しい思いをしてきただけに、この勝利は我が事のように嬉しい」
●ブレンドン・ハートレー
「ル・マンではいつも信じられないようなことが起こるが、今年も例外ではなかった」
「我々8号車は1周目からアクシデントに巻き込まれた。そこから追い上げてワン・ツー・フィニッシュを果たせたのは驚くべきことだ。トラブルを解決しなければ、一時は最後まで走れるかどうかも分からない状態だった」
「ずっと不運が続いていた7号車の勝利は、本当に嬉しい。我々はみんな、本当に仲の良い友人同士で、その友人が勝利を挙げて喜んでいるのを見るのは良いものだ。チームにとっても素晴らしい勝利となった」