S-GT2026 rd6 SUGO Final
LMcorsa REPORT
#60 Syntium LMcorsa LC500 GT

ポールポジションからドライバー、チームともにミスなく
最後までライバルを圧倒して、ポール・トゥ・ウインを達成

気温24℃、路面温度25℃(スタート時)

 シルバーウイークの開催となったAUTOBACS SUPER GTの第6戦『SUGO GT 300km Race』の決勝レースが、9月20日(日)にスポーツランドSUGOで開催された。

 前日の予選Q1では河野駿佑選手がA組で唯一となる1分16秒台をマークしてトップ通過すると、Q2では吉本選手もトップタイムを記録。昨年優勝を飾ったスポーツランドSUGOで、Syntium LMcorsa LC500 GTと装着するダンロップタイヤの高いパフォーマンスを発揮した。LMcorsaと吉本大樹選手にとってはスーパーGTでの初ポールポジションで、連覇が掛かった決勝レースを最高の形で迎えることができた。

 今シーズンは第4戦富士スピードウェイで予選2番手、第5戦鈴鹿サーキットで4番手と予選では上位につけながら、決勝レースでは結果につながらない大会が続いている。それでも、初めて先頭グリッドからスタートする今回は、シーズン初優勝と連覇への期待が高まっていた。

 決勝レース日は、朝から小雨が降り続ける天候となった。8時台、9時台にはサポートレースが実施され、途中で雨が止む時間帯があったものの、路面は濡れた状態が続き、出走した全車がレインタイヤを装着していた。

 その後はピットウォークやドライバーアピアランスなどの公式プログラムが行なわれ、12時から決勝レース前最後の走行となる20分間のウォームアップがスタート。この時点で雨は止んでいたものの路面は濡れていて、LC500 GTもレインタイヤを装着してコースインした。

 まず吉本選手がステアリングを握って路面状況とタイヤのマッチングを確認。しかし、選択したレインタイヤは、水しぶきが上がらない程度のウエットコンディションでは、ライバル勢よりグリップを引き出すことが難しく、思うようにタイムを伸ばせなかった。20分間のウォームアップでは吉本選手と河野選手が合わせて11周を走行。ベストタイムは1分29秒489で、GT300クラス29台中28番手となった。

 ウォームアップ終了後は雨が降らず、決勝レースのスタートまで約1時間が経過するなかで路面の一部は乾き始めていた。スターティンググリッドでは各チームがレインとスリックの両方を用意し、最後までタイヤ選択を見極めることとなったが、最終的には全車がスリックタイヤを選択。LMcorsaは吉本選手をスタートドライバーに指名し、ポールポジションから300kmの決勝レースに挑んだ。
13時30分にフォーメーションラップが始まる予定だったが、路面状況を考慮してセーフティカー先導でレースはスタート。3周目になるとセーフティカーが退き、正式にレースの火蓋が切られた。

 吉本選手はトップの座を守ってレースを進め、6周目には1分18秒632のファステストラップを記録。2番手のSUBARU BRZも同じダンロップタイヤを装着していることから序盤はほぼ同等のペースとなったが、3番手以下には約5秒のギャップを築いて10周目を終えた。10周を越えても吉本選手のペースは衰えず、徐々にBRZとの差を拡大。20周目には6.2秒までリードを広げ、その後も快調に周回を重ねていった。

 25周目にはBRZとの差を12.1秒まで広げ、レース前半を完全にコントロールする。しかし、同周を走行していた最終コーナーでGT500クラスとGT300クラスのマシンが接触し、セーフティカーが導入された。これによって吉本選手が築いた約12秒のリードは消滅し、レースは仕切り直しとなった。31周目にレースが再開されると、規定のドライバー交代を行なうため多くのマシンがピットへ向かったが、LMcorsaはコースに残ることを選択。2番手のBRZとの差は約1秒まで縮まっていたものの、吉本選手はトップを守りながら周回を重ね、35周目にピットへ戻った。

 チームは4本のタイヤ交換と給油を行なうとともに、吉本選手から河野選手へドライバー交代。素早いピット作業を終えたLC500 GTは14番手でコースへ復帰した。河野選手も走り出しから好調で、38周目には吉本選手が記録していたファステストラップを更新。後半のスティントでもLC500 GTとダンロップタイヤの高いパフォーマンスを示した。まだ半数以上のマシンがピット作業を終えていなかったため、40周目には8番手、44周目には6番手、49周目には3番手、50周目には2番手まで順位を上げていく。しかし、トップを走る56号車GT-Rはタイヤ無交換でドライバー交代を行なっていたため、LMcorsaがトップへ返り咲くにはコース上で逆転する必要があった。

 一時は約7秒まで開いていたGT-Rとの差だったが、河野選手は着実に縮めていく。55周目には3.5秒、60周目には1.7秒となり、ついにGT-Rを視界に捉えた。一方でLC500 GTもスティント後半に入り、徐々にタイヤのグリップが低下する状況となる。60周を越えると両車の差は1秒以内となり、トップを争う緊迫した攻防が続いた。そして67周目、プレッシャーを掛け続けていた河野選手の前でGT-Rがミス。その隙を逃さずLC500 GTがトップへ浮上した。その後は再び後続との差を築き、終盤まで安定したペースで周回。80周目にトップでチェッカーを受けた。

 LMcorsaはチームとして初となるポールポジションから、見事にポール・トゥ・ウインを達成。レース中にはファステストラップも記録し、昨年に続いてスポーツランドSUGOで2年連続となる優勝を飾った。

LM corsa 2026スーパーGT第6戦SUGO 決勝レポート
優勝を喜ぶ吉本大樹/河野駿佑組(Syntium LMcorsa LC500 GT) 2026スーパーGT第6戦SUGO

<吉本大樹選手>
「チームもマシンも、そして装着するダンロップタイヤも、すべての要素がうまく噛み合い、ポール・トゥ・ウインで完璧な勝利を挙げることができました。決勝レースはセーフティカースタートとなりましたが、ポールポジションだったので、できれば通常のスタートで走りたかったです。10周目以降はBRZとのギャップも広がり、想定していた展開となりました」

「クラッシュによってセーフティカーが入ったときは運がないと思いましたが、河野選手のスティントも力強く、いずれGT-Rを抜けると考えていました。残り3戦はLC500 GTが得意とはいえないサーキットですが、今のパフォーマンスを維持しながら上位争いを続けていきたいです」

<河野駿佑選手>
「前回の鈴鹿サーキットでは、多くの応援団の前で非常に悔しい思いをしました。そのため今回は『絶対に勝つ』と吉本選手やチームとも話していました。昨シーズンからのSUGO連勝を、ポール・トゥ・ウインという最高の形で達成できてすごく嬉しいです」

「決勝レースは後半のスティントを担当し、前を走るGT-Rとのバトルになりました。タイヤを労りながらもプレッシャーを掛け続け、仮にGT-Rのコースオフがなかったとしても、終盤には抜くことができたと思います。今回の優勝でシリーズランキングも大きく上がると思うので、残り3戦でも結果を残し、チャンピオンシップ争いに加わりたいです」

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