ジェームズ・ヴァレス
ジェームズ・ヴァレス

 メルセデスAMGで戦術を担当しているジェームズ・ヴァレスは「メルセデスAMGのレース哲学は、チームとして最大限の結果を出すこと」だと語る。「だから、スタート直後からルイスのペースが思ったよりも上がっていないことを察知した私は、3番手以下のチームにアンダーカットされることを許さないように、トップを走るルイスの1回目のピットインはピットストップウインドウの最初タイミングだった7周目にして、翌周ニコを入れるなど、先手を打つ必要があった」

 ヴァレスをはじめ、メルセデスAMGの首脳陣が常にレースで考えていることは、1-2フィニッシュなのである。

 ところが、ハミルトンはチームメートを4位以下に落とすために、故意にペースを落として3番手のベッテルと4番手のマックス・フェルスタッペンをロズベルグの背後まで近づけさせた。これは、メルセデスAMGのレース哲学では許されない行為だった。

 さらに、今回の問題が深刻になっている理由がある。それはレース終盤に、チームの技術部門トップを務めるパディ・ロウ(エグゼクティブディレクター/テクニカル)からの無線による指示を、ハミルトンは2度も無視していたことだ。ハミルトンは2018年までチームと契約があるが、ロウとの契約は今年いっぱい。しかも契約更新の交渉が長引き、いまだ両者は話し合いの途中だという。

 もし、ロウを無視したハミルトンに対して、チームがなんのアクションを起こさなければ、ロウが契約を更新することなく、チームを出て行く可能性が考えられる。

 ロズベルグとハミルトンをいかにコントロールするかで悩み続けたチームは、いまはハミルトンとロウをいかにバランスよく扱うかで悩ませているのである。

本日のレースクイーン

前田星奈まえだせな
2026年 / D1グランプリ
VALINO GIRLS
  • auto sport ch by autosport web

    SUPER GT PARADE LAP EP.2 Produced by autosport web

    禁断のGT500スワップ企画第2弾!
    ニッサンZのコクピットに坪井翔と野尻智紀が潜入

  • auto sport

    auto sport 2026年12月号 No.1626

    特集 GAME CHANGER
    一夜にしてカテゴリーの趨勢を塗り替えた
    名車・名プロジェクト

  • asweb shop

    鈴鹿1000km 50回大会記念
    メモリアルフォトブック


    1966年に始まった鈴鹿1000kmレースの歴史を、50回大会を記念して振り返るメモリアルブック

    3,000円