プレスリリース
2021 イタリアクランプリ 決勝
マクラーレン、ミディアム~ハードの1ストップ戦略でワン・ツーフィニッシュを飾る
2021年9月12日、モンツァ
キーポイント
・マクラーレンのダニエル・リカルドが劇的なイタリアグランプリを制し、チームメイトのランド・ノリスが2位でフィニッシュしました。レースでは、タイトル争いを演じているレッドブルのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトンが、26周目に接触事故でコースアウトし、セーフティカーが導入されました。
・マクラーレンの両ドライバーは、C3コンパウンドのP Zeroイエロー・ミディアムからC2のP Zeroホワイト・ハードへ繋ぐ1ストップ戦略を採りました。
・マクラーレンと異なる戦略による最上位ドライバーは、メルセデスのバルテリ・ボッタスでした。ボッタスは、土曜日のスプリント予選でポールポジションを獲得しましたが、パワーユニット交換によるペナルティで後方グリッドからハードでスタートし、ミディアムへ交換しました。トップ10ドライバー中でただひとり、ファイナルスティントをミディアムで走行したボッタスは、スピードのアドバンテージを活かして3位を獲得しました。ハミルトンも、リタイアするまで同様の戦略を採っていました。
・スプリント予選のフォーマットに従い、全ドライバーはスタート時に装着するタイヤを自由に選択することができました。メルセデスの両ドライバー、アルファロメオのロバート・クビサ、アルファタウリのピエール・ガスリーはC2コンパウンドのハードを選択しました。その他のドライバーは、C3のミディアムを装着してスタートしました。
・53周のレース終了まで、気温30度前後で路面温度が40度を超える温暖なコンディションが継続しました。
各コンパウンドのパフォーマンス
・ハードC2:大半のドライバーがファイナルスティントで使用し、レースの鍵を握るコンパウンドとなりました。注目すべき例外であるボッタスは、ハードでスタートし、最終的に3位でフィニッシュしました。温暖な天候がハードの使用を促進しました。ドライバーたちは、ほとんどデグラデーションがないハードを使用して、最大限までプッシュすることができました。リカルドは、ハードでファステストラップポイントを獲得しました。
・ミディアムC3:多くのドライバーがスタート時に装着したミディアムタイヤは、レースのもうひとつの重要なコンパウンドとなりました。ミディアムは、デグラデーションと性能間の良好なバランスを示しました。
・ソフトC4:ソフトを使用した唯一のドライバーは、ハースのニキータ・マゼピンでした。マゼピンは、3回のピットストップを行いました。今日の気温は、ソフトを最大限に活用するには高過ぎるものでした。
ピレリF1およびカーレーシング責任者マリオ・イゾラのコメント
「マクラーレンの両ドライバーが使用したミディアム~ハードと繋ぐ戦略は、ほかの多くのドライバーも採用しました。しかし、メルセデスのバルテリ・ボッタスは、リバースストラテジーが機能することを示しました」
「ここでのハードタイヤの性能は、ダニエル・リカルドがファイナルラップでファステストラップを記録したことからも裏付けられました。リカルドは、リスタート以後のレースを完璧にマネージしていました」
「今日の温暖な天候は、ハードとミディアムの使用を促進しました。ソフトタイヤがそのスピードのアドバンテージを発揮するには少し暖か過ぎましたが、ミディアムとハードは最小限のデグラデーションを示していました」
■2021年F1第14戦イタリアGP レースインフォグラフィックス
■コンパウンド毎のラップタイム上位
・ハードC2
ダニエル・リカルド:1分24秒812
ランド・ノリス:1分24秒971
セルジオ・ペレス:1分25秒156
・ミディアムC3
バルテリ・ボッタス:1分24秒827
アントニオ・ジョビナッツィ:1分25秒718
マックス・フェルスタッペン:1分25秒808
■最長スティント
・ハードC2:ダニエル・リカルド 31Laps
・ミディアムC3:アントニオ・ジョビナッツィ 28Laps