コレッタは、社外のシャシーを採用して、そこに独自のエンジンやその他のコンポーネンツを搭載するといった安価な解決策をLMHルールにおいて追及する可能性を否定する。

 このアプローチは最近、スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスジネッタによって提唱され、フェラーリの名はこの2社からも言及されている。

「フェラーリがLMHマシンを作ることになった場合、外部からシャシーを購入するというのは、とてもおかしなことになる」とコレッタは説明する。

「シャシーが自社製でないとしたら、それは(4つのシャシーメーカーをベースとする)LMDhでの参戦を意味することになるだろう」

「もしフェラーリがLMHの道を進むとしたら、マシン全体を開発・製作することになるだろう。それは意味があることだし、我々はそのスキルも技術も持っているのだから」

LMHプロバイダーとして新規定プラットフォームを供給するオプションを模索しているジネッタ。
LMHプロバイダーとして新規定プラットフォームを供給するオプションを模索しているジネッタ。

 コレッタはまた、現在のコロナウイルスの世界的拡大が、フェラーリのこの次世代プロトタイプカテゴリーへの参入に障害となるとは、考えていないようだ。

「我々が、これまでとは異なる歴史の時代を生きていることについては疑いようがない。多くのメーカーが経営戦略の変更を余儀なくされている」とコレッタ。

「もちろんフェラーリも、参画するすべての(モータースポーツ)プログラムについて確認を行なった」

「我々は堅実な会社であり、経済・財政問題に重点を置いているため、この状況に対処することができた」

「現時点では、コロナウイルスが(スポーツカーの)トップカテゴリーに参入かどうかの決定に影響することはないと思う。この状況をなんとかやり過ごし、ウイルスが根絶されることを願っている」

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