予選を終えたあとも好天は続き、決勝スタートとなる午後2時25分の時点では、気温27度、路面温度は41度と強い日差しで汗ばむほどの気候のなか、51周で争われるレース2のスタートが切られた。

 最前列の石浦、山下が順当なスタートを切る一方、3番手グリッドの関口は抜群のダッシュを決めたロッテラーの先行を許すことに。また、7番手スタートの中嶋一貴がアトウッドコーナーでコースオフ。最後尾へと順位を落としてしまった。

 1周目を終えたところで、後方スタート勢をメインに多くの車両が早くもピットイン。

 4位からピットに入った関口は、ピットイン勢では先頭でコースに復帰すると、前車との間に大きな空間が空いたこともあり、周回毎にファステストタイムを更新する猛烈なペースで周回を重ねていった。

 これを見て、2周後には3位につけていたロッテラーもピットイン。首位を行く石浦は、関口がハイペースで追い上げていることを知って、こちらもプッシュを続け、それぞれ見えないライバルとのタイム差を計算しながらの、直接ではないバトルが続いた。

レース後半、テール・トゥ・ノーズの激しいトップ争いを繰り広げた関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)と石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)

 序盤ピットに入らず走行を続けたのは首位石浦、2位の山下、そして6番手スタートの小林、後続勢がほとんどピットインしたことで前の空いた15番手スタートのローゼンクビストが4位に浮上し、ハイペースでじりじりと前との差を詰めていった。

 ローゼンクビストの猛追を受けることとなった小林は20周終了時にピットイン。ピットイン組の4位でコースへ復帰。

レース2スタートシーン 2017スーパーフォーミュラ第2戦岡山
レース2スタートシーン 2017スーパーフォーミュラ第2戦岡山

 山下は31周終了時、石浦が33周終了でピットへ。石浦は関口の10秒後方、ロッテラーの1秒前でコースに復帰。山下はピットで左リアタイヤの交換に手間取りタイムロス。小林の後、7位へとポジションを落としてしまった。

 ピットインした石浦は、交換したばかりのタイヤの優位性を活かし、ファステストラップを更新しながら追い上げ。関口との差を詰めていった。

 38周目、2コーナーの立ち上がりでクラッシュが発生し、セーフティカーが導入。このタイミングでローゼンクビストはピットイン。ロッテラーの後方、4位でコースに復帰した。

 レースは残り9周で再スタート。関口は好ダッシュを決めて2位石浦との差を一度は1.4秒まで広げたが、その後石浦がふたたび追撃を開始。47周目にはテール・トゥ・ノーズに。

 その後方でも3位のロッテラーにローゼンクビストが迫り、レース終盤、激しいバトルが各所で展開された。

 関口は何度も石浦に迫られながらも逃げ切り、トップチェッカー。昨年のSUGOラウンド以来、通算3勝目を挙げた。関口はレース1で2位、レース2で勝利と、今大会最大ポイントを稼ぐこととなった。

 石浦は2位。ロッテラーが3位で両レース表彰台。4位には15番手スタートから11ものポジションアップを果たしたローゼンクビストが入り初ポイント獲得。

 小林はファイナルラップにファステストタイムをマークする速さを見せ5位。山下は6位でレース1に続き連続ポイント獲得となった。

 今大会の結果、1位/3位のロッテラーが12ポイントでランキング首位に浮上。

 開幕戦で勝利した中嶋一貴が1ポイント差の2位、石浦が1.5ポイント差の4位、関口が2ポイント差の5位と僅差での争いが続いている。

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