スーパーGT第4戦 FUJI GT SPRINT RACE レース1
富士スピードウェイ
予選:8月2日
天候:晴れ
コース状況:ドライ
予選:1位
決勝:8月2日
天候:曇り/雨
コース状況:ドライ
決勝:6位
スーパーGTシリーズの第4戦は通常のレースとは異なり土日にドライバー別のスプリントレースを3レース実施することになった。2日はレース1の予選、GT500/GT300両クラスの混走で35周(約160km/1時間)のレースを開催。3日はレース2の予選、GT500とGT300クラス別の50分(約115km/25周)レースを行う。また今回サクセスウエイトは搭載せずに行われる。HYPER WATER Racing INGINGでは、2日のレース1は平良響、3日のレース2は堤優威で戦うこととした。
前の週にマレーシアから帰って来た車両は整備が行われサクセスウエイトを外した状態で富士へ持ち込まれた。台風9号の接近で天候が心配されたが、まとまった雨は降らずに済みそうだと天気予報は伝えていた。
2日朝8時30分から行われた公式練習は晴れ。この1時間のセッションは平良が18周して車両をチェック。平良を2日に、堤を3日に起用することを決めたのは渡邉信太郎エンジニアで「いつもQ1を平良、Q2を堤が担当しているので、いつものリズムで流れに乗ろうということです」と話した。このセッションで平良はトップから0.476秒差の6番手につけた。トップ3はGT3車両が占めたがまずまずの順位となった。
公式予選は気温33℃、路面温度54℃の11時40分に20分間行われた。10分が経過する頃に平良がコースイン。計測3周目に1分37秒184のタイムでトップに立つとこれを上回る車両はなく、平良はさらに次の周で1分37秒094へタイムアップ。平良は初のポールポジションを獲得した。
「富士でのアタックは難しいのですがアタック2周目にタイムを更新できたのは大きかったです。朝の調子が良かったのでそれを維持できてホッとしましたし、ミスもありませんでした」と平良。
加藤寛規監督も「朝の走り始めから良さそうでしたしドライバーもすごくリラックスして臨めました。今回ブリヂストンが導入した新しいタイヤがすごく良かったのだと思います。もちろんドライバーも頑張ってくれました」と目を細めた。
決勝レースは東寄りの涼しい風が吹き曇り空となり気温34℃、路面温度57℃という15時15分にパレードラップが始まり、15時22分にスタートした。オープニングラップでGT500車両のアクシデントがありいきなりセーフティカー(SC)が導入。5周完了でリスタートとなった
平良はトップを守ったが、2位争い、4位争いが熾烈となった。平良は14周目に2番手に1.175秒差をつけ逃げ切りを図ろうとしたが、15周目あたりから雨がポツポツと落ちて来た。雨量は路面を濡らすほどではないが、各車のワイパーが動く。すると平良のペースがいきなり1秒もダウン。わずか3周ほどで後続に追いつかれ、21周目の1コーナーでトップを777号車アストンマーティンに渡すことになった。
さらにその1周で3台にも抜かれ5番手にポジションダウン。雨はなかなか止まず26周目には2台の車両を引き連れての5番手を走行することになり、ファイナルラップの1コーナーで6番手にダウン。トップとは5.638秒差ながら6位でレースを終えることになった。
3日は堤が担当し11時から公式予選、14時15分からGT300クラスだけの50分レースに臨む。
平良響
「雨が降り出して突然ペースが落ちて驚きました。天気なので仕方がないのですが、雨が降り出す前にギャップを広げていればと思いますし、雨が降った時の対応など反省する部分があります。クルマは晴れてさえいれば絶対に調子は良いので、そこはきちんとフィードバックしながら、明日は優威さんを応援しようと思います」
加藤寛規監督
「ドライ路面だったら勝てたのではないのかと思えるのですが、雨が降ったらGT3車両の方が若干速かったという感じで、我々には恵みの雨とはなりませんでした。それでも良いデータは取れました。平良も途中まで本当に頑張ってくれましたし、良いところも十分あり、修正しないといけない部分も分かりました。明日に向けポジティブに頑張りたいと思います」



