AXCR2025、初日を終えて2台のトライトンが上位に

LEG1レポート:ヨーター選手が2番手、田口選手が6番手と好走

 2025年アジアクロスカントリーラリーのLEG1が8月9日(土)にスタートしました。この日は、パタヤからプラーチーンブリーに向かう、総走行距離364.93kmのコース。うち、セレクティブセクション(SS)は199.13kmという大会最長の1日です。

 チャヤポン・ヨーター選手、田口勝彦選手の三菱『トライトン』は、好調な走りを披露し、ヨーター選手は2番手、田口選手は6番手でこの日を終えました。ヨーター選手は「クルマの仕上がりは良く、タイムにも満足しています。ただ、午後の林道セクションは視界が悪く、泥も多かったので2回ほどミスをしてしまいました」と、後半のセクションで木にヒットし、バンパーにダメージを負ってしまいました。それでも「ラリーはまだ始まったばかりなので、明日からも毎日、集中して頑張ります」と、前向きなコメントを残しています。

「想像以上にコースがタフ」いきなりの試練を切り抜けたミツビシは初日を2番手と6番手で走破/AXCR2025
チャヤポン・ヨーター/ピーラポン・ソムバットウォン組(チーム三菱ラリーアート/112号車ミツビシ・トライトン) 第30回アジアクロスカントリーラリー2025

 田口選手は「今年の改良点が活きていて、低速コーナーでは排気量の大きいライバルに追いつける場面もありました。排気量の差をシャシー性能でしっかり補うことができています」と手応えを語りました。ふたりともクルマの操作性、スピードともに十分な性能だと口をそろえており、明日からのポジションアップにも期待がかかります。

 一方、サポートカーとしての役割を担った小出一登選手は、SS1のスタートから38km前後の地点で埃で視界を失い、急停止した前走者に追突。幸い、小出選手とコドライバーの千葉栄二選手にケガはなかったものの、エンジンの再始動ができない状態となってしまいました。ダメージを最小限にとどめるために、小出選手はその時点での競技続行を諦め、再出走を目指すことに。「クルマを止めるまでは本当に調子が良かっただけに、悔しいですね。完全に僕のミスです。今日、クルマを直していただいて、明日からまた気持ちを切り替えて走ります」と、悔しさをにじませながらコメントしました。

 競技2日目となる10日(日)のLEG2は、プラーチーンブリーからカオヤイに向かう500.41kmで、SS距離177.85kmで争われます。

チーム三菱ラリーアート総監督 増岡浩のコメント

「今回いきなり190kmのSSということで、多くのクルマがダメージを受けてきたり、路面の穴が大きかったり、ナビゲーションがちょっと難しいところがあったりと、想像以上にコースがタフでした。チャヤポン(ヨーター)選手は非常に良い走りをしたと思います。引き続き彼には落ち着いてチームを引っ張っていってもらえればと思います」

「田口選手は走りもすごく安定していますし、これから実力をもっともっと発揮してくれると思うので楽しみですね。小出選手はちょっと経験不足もあったのと、不運も重なってしまいました。今回は彼にとって試練のラリーになりますが、クルマはメカニックが一生懸命修復してくれているので、最後まで諦めずに頑張ってもらいたいです」

チーム三菱ラリーアートのミツビシ・トライトン 第30回アジアクロスカントリーラリー2025

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