14.221秒。それは1周13.626kmのコースを311ラップして、勝者と敗者の間に残ったタイム差。この数字こそ2024年のル・マン24時間を象徴し、過酷な優勝争いを示すものである。23台のハイパーカーのうち、完走の栄誉を受けたのは16台。正直、よくもまあ、これだけ生き残ったものだと思えるほど、し烈なレースだった。

 幾多のドラマを演出したのは雨、雨、雨。24時間を通して断続的に路面を濡らした雨により、タイヤ交換のためのピット戦略で明暗が分かれ、パワーバランスが変化し、多くのコースオフおよびクラッシュが引き起こされ、それによりセーフティカーが出動し、ギャップがリセットされ、スプリント的な戦いが生み出された。

 そのような状況をもっとも「うまく切り抜けた」のが優勝した50号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)であり、昨年のリベンジをかけて臨んだトヨタは、最後のピースがはまらず7号車トヨタGR010ハイブリッドが2位、8号車は5位でレースを終えた。

本日のレースクイーン

村上楓むらかみかえで
2025年 / スーパーGT
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