栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されている2026年のスーパーGT最終大会は、11月8日に第8戦『MOTEGI GT 250km RACE GRAND FINAL』の公式予選が行われた。GT500クラスは100号車STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)がポールポジションを獲得し、36号車au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)が2番手に続き、チャンピオンを争う2台がフロントロウを占めた。

 マレーシア・セパン大会の延期により代替となる第3戦とシーズン最終戦となる第8戦のダブルヘッダーで争われているもてぎ大会。前日の第3戦を経て迎えた第8戦は全車ノーサクセスウエイトでのシーズン最終戦、泣いても笑ってもチャンピオンが決まる一戦だ。

 前日に引き続き第8戦も公式予選は計時方式を採用、GT500は15分間1セッションでの争いとなる。ドライバーは各チーム判断による1名のみの出走、セッション中のドライバー交代は禁止で、ポールポジション獲得車両に対して1ポイントが与えられることも前日どおり。

 GT500の公式予選は、先に行われたGT300クラス予選終了後の10時5分から気温15℃、路面温度20℃のドライ路面というコンディションでスタート。今回の各チーム出走ドライバーは以下のとおりとなり、14チームが第3戦と同じ布陣を選択した。

・8号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT:太田格之進
・12号車TRS IMPUL with SDG Z:ベルトラン・バゲット
・14号車ENEOS X PRIME GR Supra:福住仁嶺
・16号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT:野尻智紀
・17号車Astemo HRC PRELUDE-GT:野村勇斗
・19号車WedsSport BANDOH GR Supra:阪口晴南
・23号車MOTUL Niterra Z:千代勝正
・24号車リアライズコーポレーション Z:三宅淳詞
・36号車au TOM’S GR Supra:山下健太
・37号車Deloitte TOM’S GR Supra:笹原右京
・38号車KeePer CERUMO GR Supra:大湯都史樹
・39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra:サッシャ・フェネストラズ
・64号車Modulo HRC PRELUDE-GT:大草りき
・100号車STANLEY HRC PRELUDE-GT:牧野任祐

 セッションが始まって先陣を切ってコースインしたのは16号車と8号車というARTA MUGENの2台。残り10分が迫ると続いて多くのマシンがコースへ。前日ポールポジションの64号車Moduloは残り8分50秒というタイミングでピットを後にし、最後に24号車リアライズがコースインして全車がウォームアップ走行に移った。ただ、最初に走行を開始した16号車ARTAは一度ピットに戻りガレージイン。野尻はマシンを降り、佐藤蓮と土屋圭市監督も状況を見守る。

 16号車ARTAを除く13台は走行を続行。そして残り2分半ほどで64号車Moduloの大草がアタックに入る。セクター1〜3を全体ベストで駆け抜け1分36秒751のターゲットタイムを記録する。さらに大草は2周連続アタックを実施、翌周に1分36秒458にタイムを縮める。

 続いて8号車ARTAの太田が1分36秒634で2番手に飛び込む。そしてチャンピオンシップを争う36号車auは山下がアタッカーを務め1分36秒413のトップタイムをマーク。第3戦の結果でランキング2位に下がってしまった36号車auは逆転タイトルへの道を開いたかと思われたが、直後にランキングトップの100号車STANLEYは牧野が1分36秒135の最速タイムを記録してライバルを逆転。選手権争いに重要な1ポイントを加えるポールポジションを獲得した。

「昨日ランキングトップには立ちましたけど得点差はありません。このガチンコのノーウエイト勝負は本当、ひさびさに痺れる予選でした」と予選直後のフラッシュインタビューで喜ぶのはポールドライバーの牧野だ。

「チームとHRCさんと(山本)尚貴さんと今シーズン積み上げたものの集大成を、まず予選での一発の速さで出せたと思うので、決勝もこのまま気を引き締めていきたいです。僕たちはランキングトップですけど、挑む立場だとも思っているので、最後までしっかりとやり切りたいです」

 そしてピットから牧野のアタックを見守った山本は「もうこれ以上ない最高の走りと最高の予選を牧野選手がやってくれました。ここに至るまで、ホンダさんをはじめチームのエンジニアさん、メカニックさんが本当に素晴らしいクルマを作ってくれたので、もういくだけです。ふたりでここまでやってきて、たくさん取り逃してきたものもあるので、牧野選手と一緒に最後勝ちきりたいです」と述べた。

「ポールポジションの1ポイントの重みは、17年やってきてすごく重い1ポイントだと感じてここまでやってきました。牧野選手が獲ってきてくれた大切な1ポイントを大事にしながら、かつ攻めることを忘れないで、最後の1周まで戦い抜きたいと思います」

 36号車auは100号車SATNLEYと0.278秒差の2番手。3番手には4戦連続ポールポジションとはならなかったもの、GT500ラストダンロップ戦となる64号車Moduloが続いた。背後には17号車Astemoと8号車ARTAが入ってプレリュードがもてぎでも上位を占め、今季第4戦富士から5戦連続でホンダHRCプレリュードGTがポールポジションを得る結果になった。

■2026スーパーGT第8戦モビリティリゾートもてぎ
GT500クラス予選結果(編集部集計)

Pos.No.CarDriverTireSWTime
1100STANLEY HRC PRELUDE-GT山本尚貴/牧野任祐BS0kg1’36.135
236au TOM’S GR Supra坪井翔/山下健太BS0kg1’36.413
364Modulo HRC PRELUDE-GT大草りき/I.オオムラ・フラガDL0kg1’36.458
417Astemo HRC PRELUDE-GT塚越広大/野村勇斗BS0kg1’36.481
58#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT太田格之進/大津弘樹BS0kg1’36.634
614ENEOS X PRIME GR Supra福住仁嶺/大嶋和也BS0kg1’36.734
723MOTUL Niterra Z千代勝正/高星明誠BS0kg1’36.851
838KeePer CERUMO GR Supra大湯都史樹/小林利徠斗BS0kg1’37.106
912TRS IMPUL with SDG Z平峰一貴/B.バゲットBS0kg1’37.212
1039DENSO KOBELCO SARD GR Supra関口雄飛/S.フェネストラズBS0kg1’37.295
1119WedsSport BANDOH GR Supra国本雄資/阪口晴南YH0kg1’37.535
1237Deloitte TOM’S GR Supra笹原右京/G.アレジBS0kg1’37.543
1324リアライズコーポレーション Z名取鉄平/三宅淳詞BS0kg1’44.770
1416#16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT野尻智紀/佐藤蓮BS0kgNo Time

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