スーパーGT第3戦
SUPER GT MALAYSIA FESTIVAL 2025
セパン・インターナショナルサーキット
決勝:6月28日
天候:曇り
コース状況:ドライ
決勝:5位
スーパーGTシリーズの第3戦はマレーシアのセパンにおいて開催され、6番グリッドからスタートした平良が1コーナーで1台をかわしたことで直後のバトルから抜け出すことに成功。チームもミスなく後半を担当した堤も粘り強く最後まで走り、ポジションキープの6位でチェッカー。その後上位でゴールした車両にペナルティーが出たため正式順位は5位となり、開幕から3戦連続でトップ10ゴールを遂げ確実に11ポイントを積み重ね、ドライバーランキングも2位に順位を上げた。
今回の300kmレースは熱帯地方の高温を避け、夕刻16時30分にスタート。天候は曇りながら気温は31℃、路面温度も40℃を超え相変わらず蒸し暑い。2周のフォーメーションラップ後、レースはスタート。直後の1コーナーで平良が5番手の車両を抜きポジションを上げた。平良の後方は数珠つなぎ状態となり、この間に6番手以下を引き離す展開となりレース運びが楽になった。その後、平良は単独の走行となり自分のペースで周回を重ねていった。
レースも1/3を経過した16周でピット作業に入る車両が出始めた。平良は前後の車両と距離が離れていたこともあり、ピットとのやりとりで23周目にピットイン。ここで堤にバトンを渡した。タイヤ交換、給油とメカニックもミスなく対応し速やかに堤はコースへ出た。
上位陣のピットワークが落ち着いた27周目には堤は6番手を走行。5番手との差は2.1秒、7位との差は7秒近くあった。堤は34周目と37周目に5番手との差を1.4秒にまで縮めるが、そこからはタイヤの消耗もあり単独走行となり、6番手を守ってチェッカー。その後上位フィニッシュした車両にペナルティーが出され正式結果は5位となり、開幕から3戦連続でトップ10でゴールし堅実に11ポイントを加え、ドライバーランキングを2位に順位を押し上げた。
次の第4戦はGT初となるドライバー別のスプリントレースとして、8月2~3日に富士スピードウェイ(静岡県)において開催される。未知のレースフォーマットではあるが、さらにポイント獲得を続けてシリーズランキングトップを目指す。
堤優威
「レースウイークの走り出しを考えたら正直上出来でしょう。ウエイトを積んでるなかでまぁまぁ上位でゴールできましたし。初めてのセパンでタイヤやクルマのマッチングが分からないなかでも、しっかり地道に作業を進め、ミスなくやれました。最初はペースが良かったのですが、途中からタイヤがタレて来るとメカニカルな部分で曲げる力が足りませんでした。それでも厳しいなかでは内容の良いレースではなかったのかなと思います」
平良響
「スタート直後の1コーナーで1台を抜けたのが大きかったです。そこからは後ろも前もいない場所のクリーンエアで走れる状態でしたから、しっかり(周回を)引っ張って走りました。ピットインのタイミングもピットと相談し意思疎通を図って周回遅れに引っかからないように23周で入りました。公式練習の結果からすると、サクセスウエイトを考えても5位は良い結果だと思います。問題は次の富士で、ノーウエイトで戦うことになりますから、どうやって戦おうかという感じですが頑張ります」
加藤寛規監督
「今週のスタートからしたらだいぶ立て直しました。速さはその程度(練習走行の10位程度)のものだったのですが、チームワークも良く、スタートで平良が1台を抜いて展開を楽にしてくれました。ふたりの頑張り、とくに暑いなか、堤も本当に頑張ってくれました。リザルトもちゃんと残せましたし、ピット作業もミスなくできましたし、できる範囲のなかのベストだったかなと思います。次のレースのことは帰国してから考えます」

