「キミ、ここまで来たら、あとは君に任せるよ」
2025年F1第21戦サンパウロGPの決勝終盤、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の猛追を受け、67周目には両者の差はわずか0.6秒まで縮まっていた。チェッカーまで残り4周。担当エンジニアである“ボノ”ことピーター・ボニントンも、ここまで来たらドライバーに託すしかない。
託された19歳のF1ルーキー、アントネッリはファイナルラップのターン1でもフェルスタッペンに隙を見せず、最後は0.362秒差で逃げ切って、自己ベストの2位表彰台を獲得した。
