小山、ブルツからマシンを受け継いで最終スティントを担当した小高。しかしピット作業のロスも影響したようで、2番手をLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟/黒澤治樹)に奪われることに。終盤まで3番手を守り切って2戦連続の3位表彰台を確保したものの、優勝を狙ううえでの課題を率直に語った。

「予選や、スタートした時のクルマのバランスはすごくいいのですが、後半スティントでクルマが熱を持ったり、ハイブリッドのシステムに熱ダレが起きているようで、予選の一発の速さからのペースを保つ部分ではまだ足りないように感じました」

 小高が明かしたハイブリッドの熱ダレは、出力のロスだけでなくドライビングにも影響していたのだという。

「モーターとバッテリーが熱ダレすると、ブレーキ時に回生できなくなり、止まらなくなってしまうんです。パワーも取れないし、ブレーキングも厳しくなる。いろいろな原因が積み重なっている感じがあります。ペースが下がると、ピックアップもついてしまうし取れなくなるしで、後半は難しかったですね」

 一方で、開幕からの連続表彰台は、オフのテストでの取り組みが実を結んだ結果だと語る。小高はオフに意識したこととして、セットアップの方向性修正を進めたことを明かした。

「試しに昨年のセットで乗ったところ、『こんなクルマではダメだ』というぐらいの感触だったので、ひとつひとつ何がいけないのかをチェックしました」

「1年間苦戦していた分、簡単には治らないだろうと思っていましたが、GTEテスト、岡山、富士と10時間以上走って、自分が乗っていた2024年のセットに近いところを見つつ、ベースを戻す作業をしました」

「そこから2026年シーズンへ向けたプログラムもこなして、実際の進化は少ないかもしれませんが、開幕前にちゃんと戦えるクルマを準備できたことはすごく良かったですね」

 ドライバーラインアップが変わっていながらも、apr LC500h GTは昨年から大きく前進しており、その証拠に2戦連続で3位表彰台を手にするこれまでにないシーズンの好スタートを切った。

 次戦からは重いサクセスウエイトを背負うことになるが、今季のapr LC500h GTは高いポテンシャルを秘めており、チャンスがあれば初優勝も見えてくるシーズンを送ることになるかもしれない。

3位表彰台を獲得した小高一斗/小山美姫/チャーリー・ブルツ(apr LC500h GT)
3位表彰台を獲得した小高一斗/小山美姫/チャーリー・ブルツ(apr LC500h GT) 2026スーパーGT第2戦富士

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