8号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT
一発の速さよりもロングラン、次回までになんとか対応したい

 朝方まで台風のような天候でスタートまでにどうなるか心配されたが、風は強いものの晴天になり、ウォームアップ走行が始まった。決勝用のセットはバランスが良く、上位を狙えそうな手応えがあった。

 今回の第2戦は3時間の時間レースで行われた。スタートドライバーは大津弘樹選手だ。クリーンスタートを切り、6周目の1コーナーで前車をパスし、5番手にポジションアップ。ペースも良く、さらに前を追って行ったが、11周目に勢いのあるチームメイトに抜かれてしまう。さらに14周目には8番手までポジションを落としてしまう。

 ウォームアップ走行でのフィーリングとは異なり、なかなかペースを上げることができず、19周目には9番手になってしまった。さらに22周目までに11番手までポジションを落としてしまう。順位を落とし始めたタイミングで路面温度がスタート時とは大きく低下し、気温変化に伴うタイヤのマッチングが悪化してきたようだ。

 ペースが上がらず、24周目にピットイン。ドライバー交代は行わず、タイヤ交換と給油のみで大津選手をコースへ送り出した。タイヤ交換後のペースは悪くなかったが、なかなか順位を上げることができない。43周目を過ぎたあたりからルーティンのピットインを行う車両が増え、46周目には11番手にポジションアップ。前を走行していた車がトラブルでスロー走行になり、ここでFCYが導入される。

 2周後にFCYは解除された。前後の順位の車両との差が大きく、順位は変動せず周回が続いた。70周目にルーティンのピットインを行い、太田格之進選手に交代。12番手でコースに復帰。

 11番手との差が開いていたので、なかなか順位を上げられなかったが、6番手を走っていた車がトラブルでピットイン、87周目に11番手に上がった。何とかポイントを獲得すべく10番手の車を追ったが、3時間が経過してしまい、無念のチェッカーとなってしまった。

 第3戦のマレーシア大会が中止になってしまった為、次回のレースは8月に同じ富士スピードウェイで開催される。今回の屈辱を次戦で晴らしたい。

8号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT
#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹) 2026スーパーGT第2戦富士

鈴木亜久里監督のコメント

「スタートして10周目くらいまでは良い感じだったけど、気温が下がり始めてから急にパフォーマンスが落ちてきてしまった。チームメイトは気温低下による大きな影響を受けていなかったので、しっかり比較して原因を突き止めたいね。2戦連続でポイントを獲れていないので、次はしっかりポイントを獲りたいね。このチーム、ドライバーにはチャンピオンを獲れるポテンシャルがあるので信じて突き進むだけ」

田中洋克チームディレクターのコメント

「ウォームアップはドライバー達のコメントも良くて、レースは期待していたのですが、いざレースが始まってみたら思ったようなバランスで走れなくて、ドライバーにも苦労させてしまい、結果も良くなかったですね。バランスが悪くなってしまった原因をしっかり調べて次につなげたいです」

太田格之進選手のコメント

「公式練習では手応えがあって、予選が6番手で、ショートランでは良いパフォーマンスを発揮できたと思っています。レースも良いペースで走れると思っていましたが、ロングのペースに苦戦してしまい、結果的に11番手でポイントも獲れず悔しいレースになってしまいました。次回のレースまで時間が空くので、データを見直して前進して行きます」

大津弘樹選手のコメント

「何もかもうまくいかなくて、すべてのスティントでペースが悪かったですし、特に序盤で差をつけられてしまったので、後半に向けてタイヤの内圧などアジャストしてもらいましたが、なかなかペースを上げられませんでした。多くの課題が残ってしまいました。予選の一発は悪くなかったと思いますが、ロングランについては本当にうまくいかなかったと思っています。原因を探って、次の富士なので同じようなレースにならないように改善していきたいと思います」

8号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT
#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹) 2026スーパーGT第2戦富士

16号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT
ホンダ勢ではトップもライバルの背中見えず、次戦はもっと強く戦う!

 8番手からのスタートとなった#16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTは決勝に向けたセット変更を行い、ウォームアップ走行に挑んだ。ウォームアップの手応えは良く、決勝に向けてチームはとてもポジティブな雰囲気になった。

 スタートドライバーは野尻智紀選手。1周目でひとつ順位を落とすも、次の周には順位を挽回して周回していく。野尻選手は7番手のクルマに果敢に攻めるものの、なかなか攻略できなかった。5周目のコカ・コーラコーナーで前車をようやく攻略し、7番手にポジションを上げた。さらに次のメインストレートで前のクルマを抜き、6周目には6番手にポジションアップ。

 クルマのバランスは良さそうだ。12周目にチームメイトを抜いて5番手に浮上。クルマのバランスは良いものの、強風の追い風でコントロールが難しい箇所があり、野尻選手は無線で次のスティントを走る佐藤蓮選手へアドバイスを送った。

 その後、3番手を走っていたクルマがドライブスルーペナルティを受け、27周目に4番手にポジションアップ。40周目に3番手のクルマがルーティンのピットインを行い3番手に浮上したが、次の周にピットイン。佐藤蓮選手に交代した。ピットアウトで順位を争っていたクルマの前に出たが、タイヤが暖まりきっていなかったので抑えることは難しかった。

 43周を過ぎたあたりで多くの車両がルーティンのピットインを行った。前を走行していたクルマがスロー走行になり、ここでFCYが導入され佐藤選手は5番手までポジションを戻す。2周後にFCYが解除された。佐藤選手のペースはよく、4番手のクルマに徐々に近づいてきた。

 73周目に前の2台がルーティンのピットインを行い、佐藤選手は2番手を走行。佐藤選手も73周目にピットインを行う予定だったが、300クラスの車両がトラブルでARTAのピット前に止まってしまった。ピットインを1周遅らせ、74周目にピットインを行い、タイヤ交換、給油を済ませてピットアウト。7番手でコース復帰。ピットアウト後から続いていた6番手争いを佐藤選手が制し、5番手のクルマを追っていった。

 前車がピットインを行い、89周目に5番手を走行。そこからデッドヒートを繰り広げたが、前車を抜くまでには至らなかった。しかし、今持っている力を野尻選手、佐藤選手、チームは最大限に発揮することができ、満足はできないが、評価できる5位でレースを終えることができた。次のレースは同じ富士なので、さらに良い結果を残せるように今から準備していきたい。

土屋圭市監督のコメント

「16号車らしいレースを魅せられたと思っています。何と言っても野尻が8番手からスタートして、ポジションを上げて蓮につないでくれて、最終的に蓮が5位でフィニッシュしてくれました。ちょっとしたミスはありましたが、現状では評価できるレースを展開してくれたと思っています。プレリュードGTの中ではトップでチェッカーを受けましたが、他メーカーのライバル達の背中が見えていた訳ではないので、もっとレベルを上げて行かなくてはなりません。でも今日は本当にドライバーふたりは良いレースをしてくれたと思います。次回は期待していて下さい」

田中洋克チームディレクターのコメント

「ウォームアップではフィーリングが良くて、そのフィーリングの良い状態で決勝も走れました。他メーカーのクルマと比べると、まだ差がありますが、我々が現時点でできる最大限の力は発揮できたと思っています。次回も富士なのでさらにポジションを上げられるように準備していきます」

野尻智紀選手のコメント

「予選で沈んでしまったという印象がありましたが、僕のスティントではそれを挽回できたと思っています。とは言え、自分達がやれることをやって5位という結果なのでもっともっと伸ばして行かなければならないと思っています。次の大会に向けて今回の予選、レースを振り返り、次はもっと強く戦えるように頑張ります」

佐藤蓮選手のコメント

「昨日の予選は気温が少し外れてしまって振るわなかったのですが、今日は序盤から野尻さんが凄いペースでどんどん追い上げてくれました。セカンドスティントもペースは良かったのですが、サードスティントになると路面温度が下がってしまって、苦しい展開になってしまいました。何とか最後まで耐える事はできて、2戦連続でプレリュードGTのトップで終えられましたし、トップとの差はまだ大きいですが、今後に向けてかなり良いデータが取れたと思っています。次戦はウエイトが重くなってしまいますが、まだ狙えると思っているので、優勝、悪くても表彰台を目指して頑張ります」

16号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT
#16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(野尻智紀/佐藤蓮) 2026スーパーGT第2戦富士

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