S-GT2026 rd7 Auto Polis Final
LMcorsa REPORT
#60 Syntium LMcorsa LC500 GT

5番グリッドから序盤はポジションを上げたものの
ホイールトラブルによって後退し、最後は状況の悪化でストップ

<気象データ>
気温:26℃、路面温度:34℃(スタート時)

 AUTOBACS SUPER GTの第7戦『AUTOPOLIS GT 3Hours RACE』の決勝レースが、10月18日(日)にオートポリスで開催された。

 予選が行なわれた前日に引き続き好天に恵まれ、午前中から半袖で過ごせるほどの暖かさとなった。好天の影響もあり例年よりも多くのSUPER GTファンが阿蘇山麓のオートポリスを訪れ、1万8000人の観客が3時間の決勝レースを見届けた。

 前戦のスポーツランドSUGOでポール・トゥ・ウインを達成し、2年連続で優勝を飾ったLMcorsaは、好調さを維持して今大会に挑みたいところだった。しかし、オートポリスは特殊な路面舗装によってタイヤへの攻撃性が高いといわれ、これまでも苦戦を強いられてきたサーキットでもある。

 前日の公式練習ではタイヤと路面コンディションのマッチングに苦しみ、GT300クラス19番手と出遅れた。それでも、セットアップやタイヤの変更によって状況が好転し、予選Q1では河野駿佑選手がB組のトップタイムを記録。予選Q2でも吉本大樹選手がタイムを短縮し、5番グリッドを獲得した。

 18日の午前中は併催カテゴリーの決勝レースやドライバーアピアランスなどが行なわれ、その後にウォームアップ走行が11時40分から12時までの20分間で実施された。まず河野選手がSyntium LMcorsa LC500 GTに乗り込み、8周を走行。続いて吉本選手がステアリングを握ったが、赤旗によってセッションが終了したため、走行は1周のみとなった。それでもベストタイムは1分46秒946を記録し、GT300クラス29台中4番手につけた。

 決勝レースは13時10分に大分県警によるパレードラップからスタート。GT500クラス14台、GT300クラス29台が隊列を整え、13時16分に3時間レースの火蓋が切られた。スタートドライバーを務めた河野選手は、1周目の2コーナーで前を走る25号車のGR Supra GTをパスし、早くも4番手に浮上。2周目には1分46秒621の自己ベストタイムをマークした。

 上位3台はさらに速いペースで周回していたため徐々にギャップが開いたものの、後続をしっかりと抑えて4番手をキープ。18周目には先行するマシンがGR Supra GTからSUBARU BRZに代わり、21周目には3番手との差が約5秒となった。ここから追い上げを図りたいところだったが、22周目にGT300クラスのマシンがクラッシュし、セーフティカーが導入された。5周にわたってセーフティカーランが続き、27周目にレースは再開された。32周目には前を走っていた61号車SUBARU BRZがピットインしたため、河野選手は3番手に浮上。しかし、この頃からLC500 GTはタイヤのグリップが急に低下し、33周目には96号車RC F GT3に先行を許してしまう。

 34周目にチームからピットインの指示が出され、LC500 GTはピットレーンへ戻った。チームは4本のタイヤ交換と給油を行なったが、左リアのホイール取り付け部分にトラブルが発生。作業に約25秒のロスタイムが生じた。ドライバー交代は行なわず、河野選手が引き続きステアリングを握ってコースに復帰したものの、26番手まで大きく後退した。

 第2スティントではスタート時とは異なるタイヤを装着したが、思うようにペースが上がらず、後方での戦いが続いた。しかし46周目にGT300クラスのマシンがクラッシュし、2回目のセーフティカーが導入される。このタイミングで先頭車両と同一周回となり、上位勢とのギャップが大幅に縮まる。53周目にレースが再開されると、多くのマシンが規定の給油作業を行なうためにピットへ向かった。

 河野選手は53周目に13番手、54周目には9番手、57周目には6番手まで順位を上げ、2回目のピットストップを迎えた。約2時間にわたって走行した河野選手から吉本選手へドライバー交代を行ない、タイヤ交換と給油を実施。しかし、再びホイール取り付け部分のトラブルによって作業に約5~10秒のロスタイムが生じ、LC500 GTは20番手でコースへ復帰することとなった。

 トラブルはホイール取り付け部分に発生していたため、第3スティントを担当する吉本選手はマシンに負荷を掛けすぎないように走行を続けた。さらに路面コンディションと装着するタイヤのマッチングも悪く、思うようにラップタイムを伸ばせない状況となる。65周目には19番手に浮上したものの、70周目以降はさらにペースが低下し、前を走るマシンとの差は開いていった。それでも吉本選手は手負いのLC500 GTを走らせ続けたが、84周目にホイールの振動が悪化したため、ピットへ戻ることを決断。そのままレースを終えることとなった。

 規定周回数を満たしていたため、最終結果は26位完走扱いとなったが、予選5番手から上位入賞を目指したLMcorsaにとっては、厳しい結果となった。

<吉本大樹選手>
「河野選手が担当した第1スティントは頑張ってくれましたし、上位に留まれる手応えがありました。ただ、ホイール取り付け部分にトラブルが発生し、2回のピットストップで合計30秒以上のロスがありました。手負いの状態で第3スティントを走りましたが、装着するダンロップタイヤと路面コンディションの相性も悪く、防戦一方でした」

「最後はホイール取り付け部分のトラブルが悪化したため、ピットへ戻りました。原因は究明しますが、ウォームアップ走行時の作業で発生した可能性があります。チームと改めて作業時の確認事項などについて意見交換し、同じことが起きないようにしたいです。いずれにしても決勝レースは厳しい状況で、ポイント圏内の争いができませんでした。次戦まで時間はありませんが、最終戦では次につながるレースができればと思います」

<河野駿佑選手>
「スタートドライバーを務め、1周目に1台をパスしました。その後は無理をしない範囲でプッシュしながら走り、トップ3とは離されましたが、30周過ぎまでポジションをキープできたことは良かったです。ただ、1回目のピットストップでホイール取り付け部分にトラブルが発生し、タイヤ交換に時間が掛かってしまいました。続けて第2スティントも担当しましたが、異なるタイヤを装着したもののペースは上がりませんでした」

「結果としてチェッカーを受けられず、このような状況はLMcorsaに加入して初めてでした。原因があるはずなので、チームとともにトラブルシューティングを進めたいと思います。予選が良かっただけに残念な結果ですが、次戦は2連戦となるので、しっかり準備をして結果を残したいです」

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