予選はミスがあり、26番手と後方グリッドとなった海夏澄。フィーチャーレースでは2周目のターン3で他車と接触したことでマシンにダメージを受け、ピットに戻ってリタイアとなった。

「(接触の状況について)後ろから僕のことを抜かそうとした選手がいて、ターン3で僕の方に寄ってきてぶつけられたかたちでした。それでステアリングが左に45度くらい曲がっちゃって……それで何もできないという感じでリタイアとなりました」

 サスペンション類へのダメージはなく、インパクトもそこまで大きくなかったようだが、接触の仕方が悪かったようで、ステアリング系統が狂うことに。「予選では自分のミスで後ろのグリッドからレースを始めることになってしまいました。そうなってしまうと何もできないというか、クラッシュせずにちゃんと走り切らないといけないというか……とにかく悔しかったです」と、海夏澄は肩を落としていた。

 その一方で、チームメイトたちは上位フィニッシュを果たしていたため、マシンに対する手応えは少なからずあったようだ。

「クルマはけっこう良い感じでしたし、大翔が3位で、マチェイ(・グラディシュ)選手が5位でした。バルセロナのテストでも調子が良かったので、クルマのポテンシャルはあると思っています。自分もFIA F3の初戦ということでプレッシャーをかけすぎてミスをしてしまったところがあります」と、自身のデビュー戦を分析していたが「こういう悪い結果が最初のラウンドで良かったなと思いますし、これで大体(FIA F3の流れが)わかったので、次に向けては大丈夫かと思います」と、次戦に向けて切り替えていた。

 全戦F1と併載されるFIA F3は、ドライバーブリーフィングや記者会見はF1と同じプレスカンファレンスルームで行われる。海夏澄自身は、以前に一度F1パドックに入った経験があるとのことだが、今回はF1パドックの見方も変わった様子だった。

「2023年のころにシルバーストーン/イギリスGPでF1パドックに入った経験があり、そこでいろいろな人を紹介してもらったりしました。F1パドックはそれ以来だったのですけど、雰囲気はめちゃくちゃ良いですね。やはりF1の世界は凄いなと。僕もその手前のところまで来ていると実感しました。いつか、そのパドックにずっといられるようにしたいなと思います。もっと頑張って、優勝して、F1界の人たちに知ってもらえるようにしたいです」

 シーズン前のバルセロナテストでは、上位陣と遜色ないタイムを記録するなど、速さをみせていた海夏澄。次戦でのリベンジに期待したいところだ。

りー海夏澄(ARTグランプリ)/2026年FIA F3第1戦メルボルン

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