Juju、2年目のスーパーフォーミュラ開幕初戦を16位で完走
2025年3月8日(土)に、三重県の鈴鹿サーキットで2025年全日本スーパーフォーミュラ選手権の開幕戦となるラウンド1が開催され、昨年SF史上最年少、日本人女性ドライバーとして初のSF参戦を果たしたJujuは、27周のレースで16位完走を果たしました。
9時50分、薄曇りのなかスタートした予選Q1に、JujuはAグループで出走。気温、路温ともに冷えた状況下、5周目にアタックを敢行し、1分39秒908を記録。予選の目標は自力で1台でも前に出るということだったので、11台出走したAグループの中で9番手という結果を手にし、決勝に向けてよりモチベーションを上げることができました。

午後の決勝では18番グリッドからクリーンなスタートをきめたJujuでしたが、レース自体はオープニングラップで最初のセーフティカーが入ったのちに、全27周回のレースの折り返しにもとどかないうちに3回目のセーフティカーが入るなど、クラッシュが連発する荒れた展開になりました。
Jujuは前日のFPよりもさらに手ごたえを感じていたので、慎重ななかにも攻める気持ちを全面に出して周回を重ねていきましたが、タイヤ交換のためのピットイン後、出ていくときにリミッターのスイッチを切るタイミングが少し早かったためにピットレーンでの速度違反でドライブスルーペナルティを科されることに。
しかしながら、どんなときも「あきらめない」Jujuはペナルティ消化後にさらに攻めの気持ちを強くし、少しでもタイムを縮められるよう、なんとか1台でも前に出られるようにと、渾身のドライビングでこの日のベストラップタイムを記録しました。レースリザルトは、スタートから2ポジションアップの16位でした。
ドライバー Jujuのコメント
「予選では路面が冷えた状況のなかタイヤの熱入れが思うようにいかない感覚があったのですが、それでも前日FPの時よりもタイムを上げることができた結果はポジティブに受けとめています」
「まだこのマシンでのマイレージも全然ないなかで、今日の開幕戦で完走できたことは、チームのスタッフはもちろん、チーム立ち上げを支えてくださった皆さんや、応援してくれたファンの皆さんのおかげです。ありがとうございます。明日はさらに良い走りをみてもらえるよう頑張ります」
監督 野田英樹のコメント
「2月に入ってようやくパーツが全部揃い、2週間で車を組み上げてのぞんだ2月の鈴鹿テストが1日だけになってしまって車の確認作業だけで終わってしまったにもかかわらず、今回金曜日のFPではとくに大きな問題もなく走行ができ、今日の開幕戦を迎えられたこと自体が、賞賛に値すると思います」
「もちろん予選も決勝も、もっとできたことがあったかもしれないと、悔しい気持ちもありますが、まずは開幕戦のグリッドに並ぶことができ、無事チェッカーを受けられたことに対し、チーム全員に感謝しています。そしてここから、我々なりの、今シーズンの勝負が始まると思っています」