Juju、SF鈴鹿開幕大会、第2戦は21位でフィニッシュ
2025年3月9日(日)に、三重県の鈴鹿サーキットで2025年全日本スーパーフォーミュラ選手権開幕大会2戦目が開催され、前日の初戦で16位完走を果たしたSF2年目のJuju(野田樹潤)は、21番手でチェッカーを受けました。
この日のJujuは午前10時30分スタートのQ1Bグループで出走。薄曇りだった昨日とはうってかわって太陽が顔を出し、BグループのQ1開始時刻には気温13.6℃、路温19.7℃は達する一方、風が強くなりつつあるコンディションでした。全車前日よりもタイムを縮めてきましたが、Jujuも同様に前日の記録より1秒以上タイムを削り、また、同グループのトップタイムに対しての差も、前日比でおよそ0.7秒縮めることができました。
Jujuが21番手からスタートすることになったラウンド2の決勝は、前日よりも4周多い31周回で争われ、また、昨年まで10周に設定されていたピットウインドウが、今年から2レース制の日曜日には設定がなくなり、いつタイヤ交換を実施してもよいレースフォーマットで行われました。
複数台のマシンが1周目でピットインを実施するなか、Jujuは12周目でピットイン。前半苦労を強いられたブレーキフィールが後半はよくなってきたこともあり、各セクターごとのタイムを更新しながら周回を重ね、前の車とバトルをできるだけのペースを築いていたJujuでしたが、ピットストップを含めいくつかのポイントで前車とのギャップが大きくなっていたこともあり、21番手でのフィニッシュとなりました。

■ドライバー Jujuのコメント
「今日の予選は昨日よりもタイムを削ることができました。トップタイムとの差も、昨日よりも縮めることができてよかったです。ただ決勝は、全体的に昨日よりもペースがなく、苦労しました。とくに前半は少しブレーキで苦しんだ部分があったのですが、後半はフィーリングもよくなってきて、前の車と同じくらいのペースで走れていたのでバトルをしたかったです」
「今週末、いつも応戦してくださるファンの皆さんやスポンサーの方々のおかげで、HAZAMA ANDO Triple Tree Racingとしてスーパーフォーミュラの初戦をしっかり戦うことができたことに心から感謝します。次のもてぎに向けてはチームで必要な準備をしっかりして、少しでも前に、少しでも速く、を目標にさらに頑張りますので、応援よろしくお願いします」
■監督 野田英樹のコメント
「ひとことで言えば悔しいレースということなのですが、現時点での我々の実力が露呈したレースでもありました。実は直前までトップチームと同じように1周目でピットインする戦略を考えていましたが、我々なりに良い結果を手にするためには、トップチームとは違うギャンブル的な要素も含む戦略・戦術をとる必要があるわけです。昨日のようにSCが入ればそのタイミングでピットインして、と思ったのと、今のJujuには30周を走り切るために我慢しながらのタイヤマネジメントをさせるよりも、2セットのタイヤを使い切る方が良いトレーニングになるとの判断でした」
「ただ今回は諸々すべてが裏目に出ました。昨日のセッティングは悪くなかったのですが、エンジニアが違うものにチャレンジしてみたいと。SFはプライベートテストで試すことができませんから、じゃあ今日やってみようとなったわけですが、うまくいきませんでした」
「でも、次のもてぎで試して失敗することを回避できたわけです。また、タイヤ交換に時間を要してしまったメカニックは、今日悔しい思いをしたので、次のもてぎまで必死で練習すると思います。今日経験した悔しさのすべてが、次のもてぎに生きてくると、ポジティブに捉えています」