スーパーGTのGT500クラスで2023年、2024年、2025年の3連覇を達成し、2026年は4連覇目に挑むTGR TEAM au TOM’S。2026年も引き続き、36号車 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)の吉武聡チーフエンジニアに特別コラムを寄稿していただき、毎戦レースのターニングポイントとなった部分を中心に振り返ります。

 8月22~23日の第5戦鈴鹿で36号車は予選11番手からスタートし、最重量ハンデを背負いながらも9位入賞を果たしました。今回は36号車のレース展開の解説に加え、スーパーGTのレースがさらに面白くなるかもしれない案について私見を語っていただきました。

■給油リス2段階のリカバリーの難しさ

 第5戦の鈴鹿は、週末を通して暑さが厳しいなかでのレースとなりました。気温が高く、路面温度もタイヤに厳しい状態。さらに36号車はサクセスウエイト50kgに燃料リストリクター、さらに給油リストリクター(2段階)を背負った状態で、GT500唯一の最大ハンデ状態でした。

 給油リスを装着するのはまだ2回目で、2段階目(約15秒ロス)は今回が初。どこまでレースで戦えるのかはまだ手探りの段階でしたが、クルマの仕上がり自体は悪くありませんでしたので、レースに向けたベースは整えられていたと思います。

 それでも予選は、Q1突破まで0.025秒という非常に僅差でQ1敗退。通過してさらに上位のグリッドからレースを戦えたら、決勝の展開も変わっていたはずですし、クルマの良さも感じていただけにわずかな差での敗退は悔しかったですね。

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