ポルシェジャパン株式会社(本社:東京都港区)とポルシェ・カレラカップ・ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ・カレラカップ・ジャパン2026シリーズ第10戦MICHELIN Challenge、第11戦の決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)で2026年9月26日(土)に開催しました。
<第10戦決勝>
天候:雨 路面:ウエット 気温:19度 路面:20度(セッション開始時)
PCCJ第10戦のグリッドは、9月25日(金)に行われた予選のベストタイムで決定し、オーバーオール(総合)のポールポジションは今シーズン3回目となる#60 伊東黎明が獲得。プロアマクラスは#88 Tiger Wuと1.5点差で王者争いを繰り広げている#16 Hiro、アマクラスは前大会ですでに今シーズンのクラス王者を確定させている#17 IKEDAが、それぞれポールポジションを獲得している。
26日(土)は朝から雨が降り続けて気温も低く肌寒いなか、10時57分から第10戦決勝のフォーメーションラップが開始される。セーフティーカーに先導されてグリッドを離れた14台のマシンは、コースを2周回する。セーフティーカーのランプが消えてレースが再スタートしたのは3周目。ポールポジションの#60 伊東は、ここでリスタートをうまく決めて2番手の#78 木村偉織とのマージンを築く。そして3周目を終えて、ホームストレートへ戻ってきた時の#60 伊東と#78 木村の差は1秒401となっていた。
徐々に雨は強くなっていきペースが上がらないなか、2台の差は1秒5前後で周回を重ねていく。結果、最終ラップまでトップを守りきった#60 伊東が今シーズン初勝利を飾る。「昨年のPCCJ第8戦SUGO大会以来の優勝なので、お待たせしましたという感じですね。チームが前回の鈴鹿からセットを見直してくれ、今日の勝利に繋がりました。午後の最終戦は4番手グリッドからのスタートになりますが、連勝を飾れるように頑張ります」と、今シーズン初勝利を喜ぶ。
2位の#78 木村は、「伊藤選手とほぼ同ペースだったので差は縮まりにくく、どちらかがミスしたら勝負は終わるという緊張感が最後まで続きました。今回は2位でしたが、最終戦はポールポジションからのスタートなので、優勝を狙っていきます」と語る。3位には#99 渡会太一が入り、ポイントを175点として今回欠場のロベルト・デ・ハーン(162.5点)を抜いてランキングトップに立つ。
一方、今回優勝した#60 伊東は145点でランキング3位、2位の#78 木村は142点でランキング4位となる。結果、#99 渡会と#60 伊東、#78 木村のポイント差は25点以上に広がったため、最終戦で逆転される可能性がなくなり、#99 渡会のシリーズチャンピオンが最終戦を待たずして確定した。「今日はペースが上がらず、トップ2台について行かなかったのが悔しいですね。チャンピオンは決まりましたが、最終戦は勝って有終の美を飾りたいと思います」と、#99 渡会は悔しさを滲ませる。
プロアマクラスは、ポール・トゥ・ウィンを飾った#16 Hiroが今シーズン4勝目をマーク。2位には#95 ブレット・ボウルトンとの争いを制した#88 Tiger Wuが入る。これによりポイント争いは、#16 Hiroが190点、#88 Tiger Wuが186.5点となり、ついに#16 Hiroが逆転し3.5点差でランキングトップになる。「天候の影響もあり、タイヤの内圧が上がらないで苦労しましたが、勝てて良かったです。最終戦はタイトル争いのことを考えず、挑みたいと思います」と、#16 Hiroは語る。ランキング2位となった#88 Tiger Wuは、「ランキングトップのプレッシャーから解放されたので、最後はチャレンジャーとして戦いに挑みます」と、気合いを見せる。
アマクラスは、#17 IKEDAがプロアマクラスの#77 浜崎大と好バトルを展開し、今シーズン9勝目を挙げる。「浜崎選手とのバトルは楽しかったです。最後は10連勝でシーズンを終えたいですね」と、自身の連勝記録更新を狙う。2位は#27 SOUICHIROU MANO、3位は#83 芳賀誠という結果であった。
<第11戦決勝>
天候:雨 路面:ウエット 気温:17度 路面:19度(セッション開始時)
今シーズンの最終戦となる第11戦のグリッドは、9月25日(金)に行われた予選のセカンドベストタイムで決定し、ポールポジションは#78 木村偉織が獲得。プロアマクラスのポールポジションは#16 Hiro、アマクラスのポールポジションは#17 IKEDAが獲得した。
26日(土)は午後になり雨量が増え、WECの予選はキャンセルとなる。その後、雨は徐々に弱くなってきたため、PCCJの今シーズン最終レースである第11戦はオンタイムで準備が進められ、15時55分からフォーメーションラップが開始される。スタートは前戦と同じくセーフティーカー先導となり、隊列は周回を重ねる。そして4周目にレースはリスタート。ポールポジションの#78 木村がトップで1コーナーを駆け抜けていく。2番手の#99 渡会太一は、トップの#78 木村を追いかけ、0秒5前後で周回を重ねていく。そして10周目、セクター3で#99 渡会は#78 木村に仕掛けるが接触し、スピーンを喫してしまいコースアウト。コースには復帰するも順位を4番手まで落としてしまう。
トップの#78 木村は接触のダメージもなく、その後も順調に周回を重ねていきトップチェッカーを受けて今シーズン初優勝。「最後に勝つことができて良かったです。今年は昨年以上にバトルが多く、やり甲斐のある1年でした」と、#78 木村は語る。2位の#60 伊東は「トップの木村選手にペースで劣ったのが悔しいですね」と、レースを振り返る。3位の#66 ラックラン・ブロクサムは「日本で初表彰台に上がれて嬉しいです。来年もチャンスがあれば、ふたたびPCCJに参戦したいです」と喜ぶ。なお、最終ランキングはチャンピオンが#99 渡会、2位が#78 木村、3位が#60 伊東となった。
プロアマクラスは、クラスポールポジションから今回も#16 Hiroが逃げ切り、クラス王者を決めた。「練習を積み重ねてきたので、その成果が昨年のアマクラス王者、今年のプロアマクラス王者に繋がったと思います」と、#16 Hiroは2年連続の王者を振り返る。2位となった#95 ブレット・ボウルトンは、「久し振りの雨のレースでしたが、表彰台に立てて嬉しいです」と喜びを語る。3位は#88 Tiger Wu、4位が#84 Masa TAGA、5位が#77 浜崎大となった。
アマクラスは今回も#17 IKEDAが制し、シーズン10勝でアマクラス王者獲得のシーズンを終えた。「今シーズンは全戦完走で、ノーアクシデントだったのが王者獲得に繋がったと思います」と、#17 IKEDAはシーズンを振り返る。なお、2位は#83 芳賀誠、3位は#27 SOUICHIROU MANO、4位は#29 Kiyominという結果であった。今シーズンがレース初年度であった#29 Kiyominは、「1戦1戦、成長を感じられる1年でした。来年は勝利を目指し、さらに頑張ります」と力強く語ってくれた。
WEC富士6時間耐久レースのサポートレースとして開催された今大会で、開催26年目のPCCJ2026年シーズンは幕を閉じた。なお、今大会は2022年に導入された『911 GT3カップ(タイプ992)』のPCCJ最終年でもあった。2027年シーズンからPCCJは新型『911カップ(タイプ992.2)』が導入され、新たな戦いが幕を開けることになる。
