大波乱となったマレーシア・セパン開催の2026年F1第16戦バーレーンGPは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、ポール・トゥ・ウインで今季初勝利を掴み取った。一発の速さだけでなく、ロングランペースも群を抜いていただけに、勝利の可能性は十分にあった。とはいえ大雨から急速に乾いて行く難しいコンディションのもと、スタート直後はメルセデス2台に先行され3番手まで順位を下げた。終盤のセーフティカー(SC)明けでも、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は接戦だった。
マシン戦闘力に優れていたとはいえ、フェルスタッペンでなければ、勝利はおぼつかなかったのではないか。スタート時のタイヤ選択に右往左往するチームが少なくなかったなか、2台ともにインターミディエイトタイヤを履かせたレッドブルの判断もさすがだった。マシンの優位、正しい戦略、そしてフェルスタッペンの実力。その三者が見事に噛み合っての見事な勝利だった。
対照的なのが、フェラーリである。この週末の彼らは予選までメルセデスを凌ぐ速さを見せていた。フェルスタッペンが頭ひとつ抜けてはいたが『フェルスタッペン対フェラーリ』の優勝争いという展開は、十分にあり得たはずだった。
