「抜きたかったですけど抜ける場所があまりなかったのと、もうちょっと周回数が欲しかったなというのと、さすがにあそこまで来るのにタイヤも相当使っているので、当然厳しいなという感じでした。後ろにつくとダウンフォースが抜けるし、GT300との巡り合わせがいいタイミングで来なかったので、まあしょうがないですね」と坪井。
特に最終コーナーからメインストレートで39号車DENSO の横に並ぶシーンが何度もあったが、ナカヤマ精密コーナー(1コーナー)ではフェネストラズが踏ん張り、坪井は逆転ならず。「あそこはインを抑えられたら抜けないと思うので、インに入れなかった時点でダメかなと思いますし、最終コーナーでGT300とかが絡めば抜き切れたと思うんですけど、やっぱり横に並ぶくらいだと抑えられるなという感じでした」と、バトルを振り返った。
一方のフェネストラズは、3スティント目に選んだタイヤがコンディションとマッチしておらず苦戦。「あの時は“サバイビングモード”になっていた」とのことだが、坪井とのバトルに関しては「『絶対に抜かさせない!』と心に決めていた」と気合いが入っていたという。
「1コーナーのバトルでも、『相手がブレーキを踏むまで僕もブレーキを踏まない』というつもりで走っていた。彼の動きを見ながらブレーキを待って『坪井選手が踏んだ? よし、自分も踏もう』という感じだった」
その他にも、AstemoコーナーではGT300の車両を挟みながら、2台が飛び込んでいくシーンもあった。
「ランボルギーニを絡めた3ワイドは凄かった! あの時、ちょうど坪井の位置をミラーで確認することができなくて、僕は一番内側のラインを選んだ。『彼はもしかしてランボルギーニの外側にいるのかな?』と思いながら、思い切って攻めた。とても楽しかったよ!」と、フェネストラズも興奮した様子だった。
最終的に8位でゴールした36号車は、何とか3ポイント差でランキング首位を死守。坪井は「4位以下であれば次戦は給油リストリクターに入らずに済むというのは分かっていたし、幸いペナルティを受けても8位だったので、ノーポイントにならなかったのは良かったのかなと。ただ、もう一度気を引き締めないと。『(この結果は)ウカウカやっていると、こういうレースになっちゃうよ』ということだと思うので、最終戦に向けてもう一度、気を引き締めたいなと思います」と、冷静に最終戦に向けて、状況を見据えていた。


