オートスポーツwebのF1編集班が注目する今シーズンの注目ドライバーとしてこちらの3名をピックアップした。

 技術規則の大幅変更により、例年以上にコンストラクター(チーム)やPUメーカーの開発状況がシーズンを左右することになりそうだ。とはいえ『オーバーテイク・モード』や『アクティブ・エアロダイナミクス』の導入により、ドライバーが走りながら考えなければいけない要素も増えた。それゆえに、戦い方は変われどF1の基本を知るベテラン勢に利があるのは確かだ。

●マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 2025年シーズンのタイトルをランド・ノリス(マクラーレン)に奪われる結果となったフェルスタッペンにとって、2026年はタイトル奪還へ向けたシーズン以上の意味を持つ。昨シーズン中にレッドブルからクリスチャン・ホーナー(元チーム代表兼CEO)が解任。シーズン終了後にはヘルムート・マルコがレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーの任を解かれた。

 さらには、ホンダ/HRCとレッドブル・パワートレインズの協業も2025年で幕を閉じている。それだけに、2026年シーズンは2021年から続いたフェルスタッペン帝国を支えた多くの要素を欠いたシーズンとなる。

 幸いレッドブル・フォードのPUは周回数を走ることは叶っている。ただ、開幕前のテストを観る限り、レッドブルのパッケージ(PU+車体)は決して今季のベストパッケージとは言えないだろう。シーズン中も開発を続け、メルセデスPU勢の背中を追うことになりそうだ。

 チームメイトは経験の少ないアイザック・ハジャーとなるだけに、開発の主軸は引き続きフェルスタッペンのフィードバック重視となるだろう。その上で、フェルスタッペンにはエースドライバー以上のリーダーシップを発揮することが求められるシーズンとなりそうだ。

アイザック・ハジャー&マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2026年F1プレシーズンテスト(第1回バーレーン 1日目) アイザック・ハジャー&マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

●シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 フェラーリは2025年シーズンを未勝利で終えた(スプリントでルイス・ハミルトンが1勝も、決勝では未勝利)。そんなフェラーリにとって技術規則の大幅変更は願ってもないチャンスだ。

 そして、開幕前に2回バーレーンで行わえたプレシーズンテストにおいて最速タイムをマークしたのはフェラーリのルクレールだった。C4というライバル勢よりも柔らかくタイムが出やすいタイヤでの記録だっただけに、ルクレール自身も自分たちのポジションを理解するのは難しいとコメントしていたが、いずれにしても最も好調とされるメルセデスPU勢のメルセデス、マクラーレンとポジションを争う存在にはなりそう。

 アレクサンドラ・サン・ムルーさんと結婚し、人生のなかで大きなステップを歩んだルクレール。次なるステップは悲願のF1タイトル獲得となるだろうか。

シャルル・ルクレール(フェラーリ)&アレクサンドラ・サン・ムルーさん
2025年F1第20戦メキシコシティGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)&アレクサンドラ・サン・ムルーさん

●アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)

 そして、2026年のF1は新人が1名、18歳のアービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)のみとなる。リンドブラッドはFIA F3時代に、同じ週末のスプリントレース(土曜日に行われ予選上位10台はリバースグリッドになる)、フィーチャーレース(日曜日に行われ、スプリントレースよりも距離が長い)をともに勝利するという快挙を成し遂げランキング4位でFIA F2にステップアップした。

 FIA F2では通算3勝を飾るも、第11戦モンツァのフィーチャーレースのように、接戦の最中でライバルに追突するなど、荒削りな一面も露呈していた。FIA F3、FIA F2をそれぞれ1年で卒業した有望株が、F1という強大なプレッシャーのかかる世界で、経験あるチームメイトのリアム・ローソンにどこまで近づくことができるかは気になるところ。ローソンに近い走り、もしくはレーシングブルズの求める走りができなければ、経験豊富なリザーブドライバーの角田裕毅(レッドブルと兼務)が控えている。そういう意味でもリンドブラッドの走りは注視しておきたい。

2026年F1プレシーズンテスト(第2回バーレーン 2日目) アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)

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