スーパーGT第8戦／モビリティリゾートもてぎ　大会直前情報

　2025年のスーパーGT第8戦が、栃木県にあるモビリティリゾートもてぎで開催されます。4月に岡山国際サーキットで開幕した今シーズンも、いよいよ最後の戦い。今大会はGT500クラス、300クラスともに全車がサクセスウエイトをすべて降ろしての1戦となります。ウエイト、あるいはリストリクター制限という足かせを外したGTマシンのハイスピードバトルが楽しめるのが、最終戦の魅力のひとつです。

　直線と直角のコーナーをつないだレイアウトが特徴で中低速コーナーの多いモビリティリゾートもてぎは、他のサーキットと比べるとタイヤに対する攻撃性はそれほど高くありません。基本的に耐久性と速さはタイヤを開発していくうえでトレードオフの関係にありますが、今大会に向けてはゴム、構造ともにレースを戦う耐久性は注視しつつ、予選での速さ、あるいはレース中のラップタイムの速さを重視したタイヤを持ち込みます。

　GT300クラスでは、9チームがドライバーズチャンピオンにつながる切符を持って最終戦に挑みますが、そのうち半数以上がヨコハマタイヤユーザーとなっています。過去に2度のチャンピオン経験を持つリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R（ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手／平手晃平選手）（※オリベイラ選手は欠場大会があるため平手選手のみ勝負権あり）は現在ランキング2位。

　ドライバーの速さと強さはさることながら、チーム力の高さで開幕戦と第6戦で表彰台に上がり、それ以外のラウンドでも着実にポイントを重ねています。今シーズンはまだ優勝がなく、この最終戦ではポディウムの頂点に上がってシリーズタイトルも掴もうと意気込んでいます。

　また、ランキング3位のCARGUY FERRARI 296 GT3（ザック・オサリバン選手／小林利徠斗選手）は、第5戦の優勝で一気にポイントを伸ばしてランキング上位に上がってきました。グッドスマイル 初音ミク AMG（谷口信輝選手／片岡龍也選手）も7戦中6戦で入賞しており、安定感は抜群です。

　seven × seven PORSCHE GT3R（ハリー・キング選手／藤波清斗選手／近藤翼選手）（藤波選手、近藤選手は欠場大会があるためキング選手のみ勝負権あり）、UPGARAGE AMG GT3（小林崇志選手／野村勇斗選手）の2チームは、それぞれ第7戦オートポリス、第3戦セパンで優勝を飾っており、ここまで4車種とバラエティに富んだ車両たちが優勝しタイトル争いに残っていることは、それぞれの車種に合ったタイヤが供給できていることと自負しています。GT300クラスは今大会の勝利ももちろんですが、シリーズチャンピオンを獲得できるようタイヤで貢献したいと思います。

　GT500クラスでは、WedsSport ADVAN GR Supra （国本雄資選手／阪口晴南選手）が今季3度目のポールポジション、そして優勝を目指し戦います。リアライズコーポレーション ADVAN Z（松田次生選手／名取鉄平選手）は、ここまで2年間ヨコハマタイヤの開発に携わり、ひさびさの勝利をもたらした松田選手がスーパーGTからの卒業を発表。今大会がGTラストレースとなります。

　自身が最大の目標として掲げていた「GTレース25勝目」をヨコハマタイヤとともに第6戦SUGO大会で飾れたことが区切りの一つとなった様子。常に勝利を目指し、貪欲に速さを求めてきた松田選手のラストランを、ヨコハマタイヤもしっかりと支えていきます。ぜひ最後までご注目ください。

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