S-GT2025 rd8 Motegi QF
LM corsa REPORT
#60 Syntium LMcorsa LC500 GT

LC500 GTとコースの相性は決して良いとは言えないが河野選手が予選Q1を突破し、吉本選手が渾身のアタックで11番手を獲得

 例年どおりに年間8戦のシリーズで競われてきた2025年のAUTOBACS SUPER GTは、モビリティリゾートもてぎで最終戦が行なわれている。今季は2019年以来の海外大会が復活するなど、国内でのレースのみとなっていた6年間とは異なったシーズンとなった。

 LM corsaは、2021年から使用してきたGR Supra GTをLC500 GTにチェンジ。2台とも主催者のGTAが定めた規定で製作されていて、エンジンはV型8気筒で共通だが、全長やホイールベースなどの寸法は変更が加えられている。オフシーズンの公式テストでは、走行距離が少ないなかでも好調さを示して今シーズンの活躍が期待された。だが、シーズンが始まるとトップ10内に入ることができず苦戦を強いられた。それでもチームは懸命な作業を続けると、第6戦のスポーツランドSUGOで4年ぶりの勝利を挙げた。それでも、安定した成績は残せていないため、さまざまな課題を持ってシーズン最終戦を迎えた。

LM corsa 2025スーパーGT第8戦もてぎ 予選レポート
Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑) 2025スーパーGT第8戦もてぎ

 2025年の激戦を締めくくる『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』は、11月1日(土)に公式練習と予選。2日(日)に決勝レースを実施するスケジュールとなる。レースウィークの走り始めは公式練習で、9時10分にスタート。昨晩からモビリティリゾートもてぎでは大雨が降り、予選日となる1日は朝から晴れたものの路面コンディションは回復しなかった。そのため、チームは路面状況が改善した時点で走り始めることにした。

 公式練習のスタートから20分ほど経過すると路面は全面的に乾き、吉本大樹選手がLC500 GTに乗り込んでコースイン。まずは車両の状況や持ち込んでいるタイヤをチェックした。マシンのバランスは悪くないとのことだったが、ラップタイムではライバル勢に後れを取った。

 吉本選手がセットアップを調整しながら10周を走行すると、今度は河野駿佑選手がステアリングを握る。タイヤはユーズドのままだが、予選や決勝レースを想定した走行を行なう。

 17周を走行すると、最後はふたたび吉本選手がLC500 GTに乗り込んでマシンのパフォーマンスを確認した。公式練習の2時間のセッションは一度も中断することなく11時10分に終了。結果として吉本選手がマークした1分48秒210がベストタイムで、GT300クラスの28台中17番手となった。

気象データ
気温:23℃、路面温度:24℃(予選Q1)

■予選

 公式練習後にはピットウォークやサポートレースが実施され、最終戦ということもあって予選日から多くのファンがモビリティリゾートもてぎに駆け付けていた。本日から11月に入ったがまだ気温が高い状況となっていて、予選開始前の気温は23℃、路面温度は24℃と冷え込む最終戦にはならなかった。

 GT300クラスの予選Q1は今回も28台が2組に別けられ、上位9台が予選Q2へ進出することになる。チームは予選Q1のドライバーに河野選手を指名。予定どおりの14時00分にコースオープンとなり、まずはタイヤやブレーキなどに熱を入れていく。アウトラップとその後の2周でウォームアップを済ませると、計測3周目に1分47秒415をマークする。翌周もセクター1、2でタイムを更新したが、セクター3、4ではタイヤのピークグリップが下がったためにタイムは伸びなかった。結果的には3周目がベストタイムで8番手となり、予選Q2への進出を決めた。

 GT500クラスの予選Q1を挟み、18台のマシンがポールポジションを争ったGT300クラスの予選Q2が始まる。吉本選手はアウトラップとその後の2周をウォームアップに充てて、計測3周目にアタックを実施。ミスなく1周を走行すると、河野選手がマークしたタイムを全セクターで上回り1分46秒762を記録。翌周もアタックを続けるが、タイムが伸びなかったために途中でアクセルを戻してピットロードに進んだ。結果的に予選Q2で11番手となり、明日の決勝レースは降格するマシンがいるために10番グリッドからのスタートとなる。

 LC500 GTのデビューイヤーは、中盤までの不振から優勝とパフォーマンスに波があるシーズンとなった。最終戦では上位に入り有終の美を飾りたい。

吉本大樹選手

「公式練習のスタート時は路面が濡れていたので、コース状況が改善されてからコースインしました。マシンのバランスは良かったのですが、ライバル勢と比較するとタイムは伸び悩んでいました。決勝レースは300kmのため使えるタイヤのセット数が限られているので、公式練習は最後まで1セットで走り続けました。セットアップの調整は行ないましたが、持ち込みが悪くなかったので、方向性はそれほど変わっていません」

「予選Q1は河野選手が頑張ってくれ、Q2を担当しました。ミスなく1周をまとめることができ、感覚的にはトップ10内に入っていると思いましたが11番手でした。決勝レースは少しでも順位を上げて、来シーズンに繋がる内容にできればと考えています」

河野駿佑選手

「公式練習はまず吉本選手がマシンのチェックを行ない、その後に乗りました。状態は悪くなかったと思いますが、履いていたタイヤのグリップダウンが想定よりもありました。その中でもニュータイヤの状況を想像しながら、予選に向けてセットアップを調整しました」

「予選は公式練習のリザルトを見ると、予選Q2への進出がギリギリだと考えていました。プレッシャーの掛かる状況でしたが、それなりに1周をまとめられたと思います。アタックは2周したのですが、途中からグリップが落ちてしまいタイムアップは果たせませんでした。明日はシーズン最後の決勝レースなので、少しでも上位に入ってポイントランキングを上げたいです」

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