2025 SUPER GT Rond8,“MOTEGI GT 300KM RACE”
公式練習での不調が響き、VELOREX無念のQ1敗退
●11月1日(公式練習/予選)
スーパーGT第8戦『MOTEGI GT 300KM RACE』は、いよいよ今シーズン最終戦として、モビリティリゾートもてぎでの開催となりました。搬入日の夕方から降り始めた雨は土曜日の朝には止みましたが、9時10分からの公式練習は、まだ路面が乾ききってはおらず、ウエット宣言が出されるなかでのスタートとなりました
気温17℃、路面温度21℃、湿度48%の肌寒いコンディションのなか、VELOREXの6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIは、まずはロベルト・メリ・ムンタン選手がステアリングを握ります。路面コンディションの好転を待つため10分ほどピットで待機してコースインしたロベルト・メリ・ムンタン選手でしたが、コースインと同時にオーバーステアを訴えながらも5周目に1分48秒278をマーク。その後も片山義章選手と交代しながら、いろいろなセットを試しました。しかしバランスは余り芳しくなく、最終的に36周をこなし19番手。エンジニアにもチーム監督にも笑顔がない不本意なセッションとなりました
古場博之エントラント代表は、「前回のもてぎ合同テストでミッドコーナーでのアンダーが問題となり、その対策を考えたセットアップを持ち込みましたが、効果が出過ぎてしまい、逆にオーバーステアが酷くなってしまったようです。ウエットからドライへとミューが低い路面との相性もあったと思いますので、予選に向けてのアジャストに悩みます」と語ってくれました
14時の予選、気温22℃、路面温度24℃、湿度48%というコンディションのなか、片山義章選手がステアリングを握り、残り8分40秒でコースイン。ゆっくりとタイヤを温め、2周目に1分58秒757、3周目に1分54秒016、そしていつもどおり4周目に全開アタックに入ったものの、1分48秒002と伸び悩み、連続アタックを試みてセクター2では自己ベストタイムを更新したにもかかわらず、残念ながら10番手でチェッカー。勝利を狙うVELOREXにとっては、信じられない予選Q1敗退という結果となり、決勝19番手グリッドからのスタートとなりました
片山義章選手のコメント
「朝の公式練習ではウエットからドライという路面コンディションの変化もありましたが、とてもマシンのバランスが悪く、オーバーステアがひどい状況でした。予選はセットアップの変更で逆にアンダーステアが強く出て、自分がドライビングでアジャスト仕切れなかった悔しさが残ります。明日はロベルト・メリ・ムンタン選手と共に、攻めのレースで全車を抜き去るくらいの気持ちで追い上げたいと思います」
ロベルト・メリ・ムンタン選手のコメント
「今日は朝の公式練習からマシンのバランスが悪く、すごくオーバーステアでした。テストの時とは真逆の特性に戸惑いましたし、アクセルを踏みたいポイントで踏めないフラストレーションが溜まる走りに終始しました。予選結果は残念でしたが、今は気持ちを切り替えて、明日の決勝に向けてデータをすべてチェックして、エンジニアと方向性を決めたいと思います」
小倉啓吾チーム監督のコメント
「今日は朝の段階から厳しい一日でした。事前テストがあったので、ここまで悪くなるとは思わなかったのですが、このサーキットは同じようなコーナーが多いので、ひとつのコーナーがダメだと、それがずっと同じように影響するので厳しかったです」
「ドライバーからいろいろ不満が出た部分をチェックして、明日のウォームアップまでになんとかエンジニアが頑張って対策を練ってくれると思いますし、諦めることなく頑張るしかないです。最終戦ですから、来年に繋がるレースをしたいと思います」
古場博之エントラント代表のコメント
「朝の公式練習では事前テストで問題となった部分は修正できていたものの、マシンのバランスが悪くタイムが伸び悩んでしまいました。予選に向けてアジャストしたのですが、逆にアンダーステアが強く出てしまい、フロントが入らないマシンになってしまったようです。持ち込んだタイヤのパフォーマンスを出し切れなかったのは悔しいですが、明日の決勝に向けて、セットアップ変更を含めて戦略も見直し、ひとつでも上のポジションを狙って頑張りたいと思います」

