DENSO KOBELCO SARD GR Supra
最終戦もてぎ、果敢に攻めた4位フィニッシュ
〜年間チームランキング3位に〜
2025 SUPER GT 第8戦『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』(11/1〜2)
モビリティリゾートもてぎ(1周4.801km)
入場者数:予選18,000名、決勝32,000名、合計50,000名
11月2日(日)今季最終戦となるスーパーGT第8戦『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』の決勝が行われ、威風凜然に12番グリッドから勝利を目指したスタート担当の関口がアグレッシブな真骨頂の走りでオープニングから果敢に攻め3つポジションアップすると激しい攻防戦を展開。27周を終えピットインし、素早いピットワークでサッシャにバトンを渡すと、交代したサッシャも猛追でポジションを5位に押し上げた。
その後、前をいく車両に肉薄してプレッシャーをかけていく展開。あと一歩まで追い詰めたがFCYで水入り、最終的に5位でチェッカーを受けた。最終車両検査で失格車両が出たため、正式結果は4位に。ドライバーポイントで8点(計52点)を獲得しドライバーランキング5位に、チームポイントで11点(計76点)を獲得しチームランキング3位となった。
今季は2度の表彰台を獲得、最終戦までタイトルを争い、決勝では果敢に攻め魅了する戦いぶりを披露した。来季は予選順位を上げ、複数回の優勝を達成したいところ。引き続き、チーム一丸となって頂点を目指し努力を積み重ね続けていく。
事前情報
2025年もいよいよ“千秋楽”を迎える。今季2度の表彰台を獲得してタイトル争いの一角に名を連ね、現在ランキング5位につけているDENSO KOBELCO SARD GR Supra。最終戦となる第8戦『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』。11月1日(土)午前に公式練習、午後にノックアウト方式(Q1、Q2)の公式予選、2日(日)決勝は13時スタート。
レースは、300km(63周:約2時間)争われ、ドライバー交代を伴うピットストップは1回。ひとりのドライバーの最大運転周回数は42周まで。サクセスウエイトは、すべてリセットされ0kgとなり、各車イコールの真っ向勝負となる。タイヤの持ち込みセット数はドライ4/ウエット5セットで、決勝スタートまで使えるドライのマーキングは4セットとなる。
モビリティリゾートもてぎは北関東に位置し、中低速のさまざまなコーナーを配したストップ&ゴーの多いレイアウト。オーバーテイクポイントが少なく、非常に抜き難いため予選順位が重要視されるコースで知られている。チャンピオンシップを争う車両は6台。トヨタ陣営からは5台となり同門でも熾烈な戦いが繰り広げられる。
ランキングリーダー1号車とはドライバーズタイトルで16.5ポイント差であり、タイトルを獲得するには優勝のみが必須でランキング上位車両の結果(1号車8位以下、14号車4位以下、100号車3位以下、38号車3位以下)によることになる。
自分たちの目標は、まずはグリッド前方を獲得するという最初のミッションをクリアし、シンプルに今季3回目の表彰台を優勝で有終の美を飾るべくフルポイントを狙って最後まで死力を尽くすこと。脇阪寿一監督のもとチーム一丸となって、威風凜然に目指すは勝利のみとなる。
公式練習走行
1日(土)9時10分から開始された公式練習走行は、気温17度/路面温度21度で晴れてはいるが肌寒いコンディション。最初の85分間の混走セッションではサッシャが、まずはハード側のドライタイヤを装着してベディング(皮むき)。2周目からはソフト側のタイヤを装着して、5周目に1分38秒527でその時点で4番手タイム。その後もセット調整を進めながらサッシャが走行した。
13周目からは関口がステアリングを握り、ロングランプログラムへ。他のロングラン車両よりも速めのペースで走行する関口。クルマのバランスは良くペースもあるのことでFCYテスト前の27周目からサッシャが再びステアリングを握って車両を確認した。FCYを挟んだ混走セッションはトータル37周を走り込み、サッシャが7周目にマークした1分37秒283のタイムでトップとなった。
11時から始まった10分間のGT500単独セッションでは、気温20度/路面温度24度と若干路気温が上がり、関口がハード側のタイヤを装着して、5周目に1分37秒665の6番手タイム。結果、公式練習走行はトータル43周を走行して、サッシャのベストタイムのままで6番手となった。
公式予選
Q1:サッシャが僅差のQ1で12番手に
1日(土)14時33分から開始されたQ1は気温20度/路面温度24度で陽が差して暖かくなったコンディション。サッシャは持ち込んだ中でソフト側のタイヤを装着し、約1分半ほどまってからコースイン。丁寧にタイヤを温めながらウォームアップを2周ほど行い、アタックターゲットを4周目としてアタックを開始。セクター1で若干遅れ、続くセクター2、3も好タイムで駆け抜けた。
4周目は1分36秒706のその時点では5番手タイムを記録。だがこのままではQ1突破ラインはクリアは難しい状況であるため、5周目もアタックを続けてセクター1ではコンマ2秒以上削ってきたサッシャ。だが続くセクターで4周目の区間タイムを削ることができず。僅差のQ1でベストタイムは4周目の1分36秒706の悔しい12番手となった。決勝は12番手から追い上げ、最後まで諦めずに威風凜然に目指すは勝利のみとなる。
決勝
ウォームアップ走行
2日(日)11時30分から開始された20分間のウォームアップ走行は、気温18度/路面温度23度の晴れ間も見える曇り空。最初に関口が未使用のドライタイヤをベディング。続いてユーズドタイヤで決勝セットの確認走行を行った。8周目からサッシャがドライブし、チェッカーまで走行。ウォームアップはトータル13周を走行して、関口が5周目にマークした1分39秒971の8番手となった。スタート進行では今季をもってレースアンバサダーを卒業する宮瀬七海さん(KOBELCO GIRLS)がグリッドボードを持ち、多くの温かい声援を受けていたのが印象的な今季最後のグリッドウォークとなった。
決勝レース
第1スティント:関口が果敢に攻め、3ポジションアップ
2日(日)13時決勝スタート時点は気温19度/路面温度24度の中、熱戦の火蓋が切って落とされ1コーナーから激しい鍔迫り合い。12番グリッドから威風凜然に勝利を目指したDENSO KOBELCO SARD GR Supraを駆るスタート担当の関口が、アグレッシブな関口の真骨頂の走りで果敢に攻め、3つポジションアップすると一進一退の見応えのある激しい攻防戦を展開した。
FCYや接触など緊迫した状況が続き、各車がミニマム周回でピットインを始めると、前が空き勝負どころと見るや関口がフルプッシュ。ピットインした車両がレースペースになる前にギャップを削りに削っていくオーバーカット戦略を敢行した。そして、戦況と他車の状況を見て27周を終え、暫定トップを走行していた関口をピットに呼び戻した。
第2スティント:サッシャが猛追、5位に押し上げる
素早いピットワークでサッシャにバトンを渡すと、交代したサッシャも猛追で早いペースで次々と前を攻略。34周目から毎周のように前をオーバーテイクしポジションアップ。38周目には順位を5位に押し上げた。その後、前をいくタイヤ無交換の100号に肉薄していき、後方からプレッシャーをかける展開。あと一歩まで追い詰めたがFCYで水入り、最終的に5位でチェッカーを受けた。レース後の最終車両検査で暫定2位の車両が失格となったため、正式レース結果は4位となった。
ドライバーポイントで8点(計52点)を獲得しドライバーランキング5位に、チームポイントで11点(計76点)を獲得しチームランキング3位となった。今季は2度の表彰台を獲得、最終戦までタイトルを争い、決勝では果敢に攻め魅了する戦いぶりを披露した。来季は予選順位を上げ、複数回の優勝を達成したいところ。引き続き、チーム一丸となって頂点を目指し努力を重ね続けていく。
関口雄飛
「今シーズン、熱い応援を頂きありがとうございました! 今季は優勝がなかったのが残念ですが、表彰台は2回で決勝も何度かトップ争いができたことは皆様の応援のおかげと感謝いたします。自分が移籍してから最高位のチームランキング3位となり良かった今シーズンでした。まだまだ伸び代のあるチームですので、得られたデータや経験を活かして、オフシーズンで、しっかりと準備し来季に備えたいと思います。引き続きご支援ご声援を、どうぞ、よろしくお願い申し上げます」
サッシャ・フェネストラズ
「最終戦はあと一歩及ばずで残念だった。でも、ひさしぶりに日本に戻ってきて、このスーパーGTは、とてもコンペティティブで難しくてエキサイティング。浮き沈みが激しいシーズンだったけど、レースをとても楽しんだよ。ファミリアなチームで率直に意見をぶつけ合うこともできるオープンな雰囲気がよいね。自分の今年のレースはまだ続くけど、来年のこと、まだワカラナイね。でもジュイチサン、ユウヒサンと一緒にチャンピオンを来年取りたいネ。またガンバリマショウ!」
監督 脇阪寿一
「今シーズンもたくさんの応援を頂き、誠にありがとうございました! 久し振りの海外戦を含め2025年シーズンを最終戦までタイトル争いをして戦い抜くことができたのは、スポンサー様をはじめ、ご支援/サポートして頂いている皆様、いつも熱い声援を送って頂いているファンの皆様のおかげと深く感謝申し上げます」
「3連覇のトムスの皆様、TGR、TGR-D、ブリヂストンの皆様、おめでとうございます。彼ら1号車をターゲットに試行錯誤を繰り返してきましたが、差を埋めるべくシーズンオフにしっかりと準備をして来シーズンに備えたいと思います。引き続き、皆様の暖かく熱い御声援をどうぞよろしくお願い申し上げます」






