スーパーGT第8戦（最終戦）
MOTEGI GT 300km Race GRAND FINAL

モビリティリゾートもてぎ
決勝：11月2日
天候：曇り
コース状況：ドライ

決勝：9位

　スーパーGTシリーズ第8戦（最終戦）はモビリティリゾートもてぎにおいてサクセスウエイトなしの300kmレースとして開催。予選13位からスタートしたHYPER WATER INGING GR86 GTは、序盤に堤が10位へ順位を上げほぼ中間点の29周でピットイン。給油と4本のタイヤ交換を済ませ平良がコースへ戻った。全車がピット作業を終えると平良は9位となり、その順位を守ってチェッカー。2025年シーズンを終えた。

　もてぎは朝から雲はあるものの穏やかな天候となった。レース前には航空自衛隊のF-2B戦闘機の歓迎フライトでテンションが高まった直後にウォームアップ走行が行われた。朝早くから3万2000人のファンがスタンドを埋め、気温20℃、路面温度22℃の13時にパレードラップが始まり、13時7分に300kmレースのバトルの火蓋が切られた。スタートドライバーは前戦に続き堤が担当し、大混雑のオープニングラップで1台をかわし12位へ順位を上げた。

　堤は縦列走行となった9位争いのグループの中でポジションを守り、6周目には11位、8周目には10位へ順位を上げトップ10入り。さらに5台による7位争いを繰り広げた。そしてレースのほぼ折り返し点となる29周でピットイン。ここで平良に交代しタイヤ4本の交換、給油を済ませ14位、実質的な9位でコースへ戻った。

　その後作業をする車両がピットインするごとに平良は順位を上げていったが、前を走る4号車メルセデスとの差は思うように詰められない。それでも8秒以上あった差は一旦6.7秒までは縮まった。39周で最後の1台がピットインすると平良は9位を走行。10位の車両とも3秒近い差がありほぼ単独走行を続け58周を走り9位チェッカー。2025年シーズンを終了した。

堤優威

「難しい順位からのスタートで頑張って抜いていったので、自分ではかなりやれたつもりなのですが、あれ以上は無理でした。もし予選が良くてもペースはきつかったと思いますが、予選13位からポジションを上げられたのは良かったと思います。今年は昨年までの調子の良さがなく苦しいシーズンになり、みなさんに残念な思いをさせてしまいました。来年乗れるのであれば何とか速さを取り戻してチャンピオンを狙ってリベンジしたいと思います

平良響

「13番グリッドから追い上げられました。これが現状の僕たちの精一杯の順位だったと思います。ラップタイムはとても遅いというわけではなかったのですが、ピット滞在時間が（タイヤ2本交換を行った）ライバルらと比べると長かった気がします。一年間応援ありがとうございました。今年はHYPER WATER Racing INGINGとして大きく変わった中でチャンピオンを狙っていたのですが、ハイレベルなGT300クラスでは残念ながら獲れませんでした。来年も乗るチャンスがあれば全力で頑張りますのでこれからも応援をよろしくお願いします」

加藤寛規監督

「今日のレースは内容的にはすごくみんな頑張ってくれましたし、ドライバーもスタッフもいいレースをしてくれました。しかし速さが少し足りませんでした。このコースはBoPの関係でちょっと苦手ですね。今年のフロントタイヤ径ではタイヤ無交換作戦は無理でした。今年は良いレースも悪いレースもありましたが、みなさんの声援や応援がチームの力になった部分もありました。一年間ありがとうございました。まずは今年の反省をして、来年に向けて何かを始められたら良いなと思います」