ポルシェは、WEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のトップクラスに投入しているポルシェ963について、これまでに合計3つの“ジョーカー”アップデートを採用したと初めて明らかにした。3つのうちふたつは、2025年のシーズン開幕時から採用されたものだという。

 ポルシェは以前、2025年のサスペンションアップデートがひとつのジョーカーである発表していたが、ポルシェLMDhファクトリーディレクターのウルス・クラトルはSportscar365に対し、車体後部の空力変更のためにふたつ目のジョーカーが必要だったと明かした。

「昨年から今年にかけてアップデートは実施したが、それは目には見えないところだ」とクラトルはSportscar365に語った。

「そのためにもジョーカーが必要になった」

 クラトルは具体的な空力変更内容は明らかにしなかったが、リヤのボディワークとディフューザー部分のマイナーチェンジが中心になっていると考えられている。

「パフォーマンス向上のための変更ではない」とクラトルは述べた。

「最高速度の向上には寄与しない。これは、現在利用可能なすべてのサーキット間でマシンのバランスを向上させるものだ」

「このアップデートにより、さまざまなサーキット間でマシンのバランスが大幅に向上した。より安定して走れるようになる」

ポルシェ963
4号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)

 ポルシェが2024年シーズン開幕時に初めて適用したジョーカーも、サスペンション関連のものだった。

 すべてのジョーカー申請を承認しなければならないFIA、ACO、IMSAは、各車両が現在使用しているジョーカーの数を公表していない。

 LMDhまたはLMH(ル・マン・ハイパーカー)規定に基づいて車両を製造しているメーカーは、2027年シーズンまで最大5つのジョーカーの使用が許可されており、昨年6月に発表された規定延長の一環として、2028年および/または2029年にはさらにふたつのジョーカーの使用が許可される。さらに、各マニュファクチャラーは、期間中に1台の新車認証を取得できる。

 一例を挙げると、プジョーはこれまでに許可された5つのジョーカーをすべて使用したと考えられている。そしてアルピーヌ、BMW、キャデラック、フェラーリはいずれもひとつしか使用していないとされている。

 今後、ジョーカーのさらなる許可と2台目の車両認証の資格が付与される可能性はある。 2032年シーズンまでのレギュレーション延長は、今週金曜日にル・マンで発表される見込みだ。

 ポルシェの今年のアップデートがル・マンで進歩をもたらしたかどうかを問われたクラトルは、今年に入ってからいくつかのサーキットで成果を上げていると答えた。

「2024から2025へのアップグレードは、ル・マンに特化したものではない」とクラトルは述べた。

「それらは、シーズン全体に向けたものだった。効果はあった。しかし、ル・マン以前からそのことは分かっていた」

「ル・マンに向けた具体的なアップデートはないが、これは前向きな結果だ。我々は満足している」

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