昨年、ハースF1のTPC(Testing of Previous Cars/旧車テスト)に参加した坪井翔。今回もハースにてセッション中は無線を熱心に聞いている姿も確認された。
FP2が終わったところで話を聞くと、ポールポジションはアントネッリと予想。「先のふたり(太田と佐藤)がポールにラッセルを選んでいたので、あえてそこはズラしました(笑)」と、どこか周りに合わせたくなさそうなところはあるが、アントネッリのパフォーマンスについては注目しているようだ。
「とはいえ、アントネッリは前戦の中国GPでポールポジションを獲っています。今は乗りに乗っていますし、この勢いのままポールを獲るのではないかなと。ただ、決勝に関しての強さは、ラッセルの方があるのではないかなと思うので、優勝に関してはラッセルという予想です」
坪井もアントネッリが決勝で後退するのではないかと踏んでおり「混戦のなかで埋もれていくのではないかなと。ポテンシャルだけだと表彰台は固いと思うのですけど……どこか番狂せ的なことが起きそうだなと思っています」
そこで坪井が決勝2位に挙げたのが、ピアストリだ。
「FP2でトップだったので、この良い調子のままいくのかなと。なんだかんだでチャンピオンチームですから、そろそろくるんじゃないかなという期待を込めて2位で予想します。(アントネッリが後退する想定で)3位がルクレール、4位にノリスかなと。フェルスタッペンはこの3強チーム(メルセデス、フェラーリ、マクラーレン)の6台には勝てないと思います」
「順当に言ったらポールは(メルセデスの)どっちかで、ワンツーでいっちゃいますね。でも、FP2でピアストリがトップだったので、そこを期待したいですし、そろそろ何か面白い展開になってほしいなと思います」と、どこかレース展開における“サプライズ”のようなものを期待する様子もうかがえた。
そのレース展開やオーバーテイクについてだが「今まで以上に入れ替わりは激しいかと」と坪井。
「電気エネルギーをどこで使うか次第です。今季これまでの2戦を見ていても、チャージをしている否かで相当差が生まれるので、順位の入れ替わりはすごく多くなると思います。ただ、サイド・バイ・サイドのバトルが多いかと言われると『どうかな?』というところではあります」
「今までの鈴鹿はけっこうDRSトレインになる印象でなかなか抜けなかったですけど、今年はいつもの鈴鹿よりポジションの入れ替わりは多くなるのかなという感じです」
3月はスーパーGTの公式テストに加えて、ニュルブルクリンク24時間レースに向けたNLS参戦など多忙なスケジュールをこなしている坪井だが、そのなかでもF1の状況はしっかりとチェックしている様子だった。
■ジュリアーノ・アレジの予想「中国GPの再現もありそう」
スーパーGT GT500クラスででDeloitte TOM’S GR Supraをドライブするジュリアーノ・アレジ。昨年と同様に父であり、元F1ドライバーのジャン・アレジ氏とともにF1日本GPを訪れている。
そのアレジに予想を聞くと、ときよりそばに立つ父ジャン氏に相談しつつ、アントネッリのポール・トゥ・ウィンを予想した。
「メルセデスの2台がすごく僅差になると思うけど、やはりポールはアントネッリかな。彼はすごく元気で頑張っているから、中国GPの再現があると思っているよ。しかも彼は自信も持っていそうだし、アントネッリのポールポジションはいけると思いますね」とジュリアーノ。
「レースに関しては、電気エネルギーのマネジメントの仕方でけっこう変わるから、純粋にオーバーテイクは増えると思う。それでも鈴鹿は抜きにくいから、アントネッリがもしポールからスタートしたら、そのまま行くんじゃないかな。2位がラッセルで、3位はチャールズ(シャルル・ルクレール)かなと。個人的に彼を応援しているところもあるし、頑張ってほしいね(笑)」
4位争いはフェルスタッペンとノリスの直接対決を予想。「おそらく、フェルスタッペンはマクラーレンよりは前になるかなと。ランドも(予想が)難しいけど、4位〜5位あたりかな。悩ましいけどマックスが4位に来る気がする。やはり彼はどこに行っても速いからね!」とのことだった。
■笹原右京の予想「マックスは鈴鹿での平均値が高い」
スーパーGTでアレジとコンビを組む笹原右京も鈴鹿を訪れていた。併催のポルシェ・カレラ・カップ・ジャパン(PCCJ)に参戦するビンゴスポーツのサポートを主軸に、日曜日の決勝レースでは場内実況の解説も務めるという。
「他の用事もあったので、FP1とFP2をきちんと見れてはいないのですけど(苦笑)」という笹原だが、メルセデスの上位独占は確実と見ている。
「今季2戦の傾向と、ここまでの雰囲気から見るとメルセデスがやっぱり強いですし、そんなにすぐに勢力図が変わることはないかなと思うので、メルセデスのワンツーかなと。そのなかでも経験があるラッセルに部があるのかなと思います。ただ、僅差ではある気はしています」
「3位にはルクレールと予想しました。流れとしてはそんなに悪くはないだろうというところで、メルセデスの後ろに来るのかなと思います」
それ以降はアレジと同じくフェルスタッペンとノリスの4番手争いを予想。ただ、笹原は『フェルスタッペン×鈴鹿』の相性が、カギになるのではないかと語る。
「ノリスは4位か5位かなと。これはマクラーレンのポジション的にもそこだと思うので。ただ、マックスは鈴鹿での平均値が高いので、そういうところがプラスに働いて4位(ノリスより前)に来るのかなという予想です」
注目のレース展開については、“電気エネルギーの使い方”に注目する。「電気エネルギーを使い切って『電気エネルギー切れ』みたいなことが増えるのは間違いないと思います。おそらく、スプーンカーブでも回生/充電しないといけないだろうし、アントネッリは130Rを抜けたら(電気エネルギーに回生するべく)すぐにシフトダウンをしているように見えました」と笹原。
「今までの鈴鹿はDRSトレインになって『仕方がない』というのがあったと思うのですが、以前よりは順位の入れ替えが増えるのじゃないかと思います」と、決勝の展開については昨年までと変わると予想していた。
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もちろん、レースは何が起こるか分からないため、この予想どおり行くとは限らないが、ぜひ週末のレース観戦で参考のひとつとして捉えていただければと思う。



